今日の何やっているの?シリーズ225 (4)

      2017/03/20

4000件目のブログは珍しく顕微鏡写真です。
以前歯周病菌や虫歯の穴の中に住んでいる細菌を顕微鏡で撮った動画をアップしたことがあるのですが、
動画のアップなど面倒なので、あまりしたくありませんw

・・口腔内の常在細菌としてカンジダ菌というのが有名で、
一時は歯周病の原因菌の一つと言われたことがあるのですが、
それはちょっと違うでしょう。
あるとすれば、通常の辺縁性歯周炎ではなく、
カンジダ性歯肉炎とでもいうべきものだと思います。

なぜかというと、
うちでは全員の患者さんの一番深い歯周ポケット内プラークの顕微鏡検査を1年に1回しているのですが、
そこからカンジダ菌が多量に見つかることはまずありません。

また、唾液検査の項目の1つに初期虫歯の原因菌とされるミュータンス連鎖球菌の培養検査を
患者全員にするのですが、ミュータンス菌と同じ培地で繁殖するカンジダ菌を見るのは、
20例に1例あるかどうかの頻度ですが、
歯周病は患者の90%以上に見られるので、
カンジダ菌が歯周病の原因菌(の一つ)とも考えにくいのです。

そして重度の歯周病の患者さんに抗真菌剤を飲ませたり、それでハミガキをしてもらっても、
歯周病が改善するという経験をしたことがありません。

・・下の画像がカンジダ菌の分芽胞子(胞子)で丈夫な殻を持っているので、
薬剤耐性や過酷な環境への耐性があります。
形はフットボールの様な形で、
繁殖に適した環境があれば、発芽といいますか、伸びてウィンナーソーセージの様になって、
分裂しながら枝分かれしていきます。
環境が悪化すれば、枝の先端に胞子を形成して、より良い生活環境になるのを待ちます。

IMG_9923.JPG

拡大写真で、位相差顕微鏡で見てもカンジダ菌は殻が厚いので、黒っぽく見え、核も見えないことが多いようです。
真菌(カビの一種)なので、人間の粘膜上皮細胞と同じ位の大きさです。

IMG_9931.JPG

一般の細菌はカンジダ菌に比べると小さく、◯の中に連鎖球菌(分裂途中の球菌)が2組見えますが、
とても小さいことが分ると思います。

IMG_9935.JPG

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