歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の何やっているの?シリーズ252

2017/03/20
 
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80代男性、左下6 冠ダツリ、自覚症状無し。

10日程前ダツリしたものの、予約が取れなくてwやっと来れたということでした。
ごめんなさい。

この方とはいろいろなところでご縁があって、
うちにも開業当初から毎月メンテナンスに来られています。
あの近くの無人島に江ノ島弁天様を勧請された方でもあるのです。

色々とこのクラウン(冠)についてのお話を伺いました。
このクラウンを作ったのは50年程前の話で、
元は◯志におられた堀川さん(歯科医院?)が西◯◯に移転して来られたときに、
入れてもらったが、彼は若くして亡くなられたとか。

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遠心の根尖に炎症所見があり、
たぶんワッテ根充(クレンザーで抜髄してFCに浸した綿花を根管に突っ込む)なのでしょうが、
自覚症状はありません。

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2次カリエスもありますが、
エナメル質をあまり削っていないようで、
特に自覚症状も無いので、
このまま綺麗にしてダツリした冠を再セットすることにしました。
神経を残すことができると言われ有り難がられているカッパーセメントが使われています。
今はなぜか保険適用外ですが、
昔はポピュラーなセメントでした。

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鋳造冠のようですが、圧印冠か?と思う程、
非常に薄く、均一な厚みで、咬合面に穴は開いていますが、
なんとも芸術的な造りです。

作り方は知っていますが、今の歯医者が見るととてもアバウトな方法に見えると思います。
圧印冠や縫製冠と同じく、隣接面にスライスを入れただけで、エナメル質も余り削らず、
歯茎部のアンダーカットも残したまま印象する。
作業模型上で1〜2mm歯肉を切り下げ、
マージンの適合など全く考えず、マージンは歯肉縁下に押し込む様に冠を作製する。

しかしエナメル質の削除量が少ないので、50年も保ったのでしょう。

マージンの適合を追求する鋳造冠や白くするための歯牙の切削量が多い現在のクラウンの製作方法は
このような症例を目の当りにすると、
どっちがいいのか判らんね。。?と考え込まざるを得ません。

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