今日の2次カリエスシリーズ30.01 (2)

      2017/03/20

40代女性、右下6、自発痛ー

前回のつづきです。

さすがの僕でも、この歯にこれ以上手を出しても保存は不可能と思われる症例で、
初診時にα-TCPセメント+水硬性セメントで仮封して、約2ヶ月。

2015/11/30

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仮封セメントを除去してみましたが、
やっぱりというか当然というか、だめです。。

髄床底は抜けていて、近心根は分離しているかもしれません。

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カマンベールチーズが生節(鰹節の製造段階の最初の方のまだしっかり乾燥していないもの)くらいの硬さになりましたが、
まだまだ、だめです。

以前、このように髄床底が抜けている症例で
内部が全部軟化象牙質だったのが
再硬化するまで5年程かかった経験がありますので、
まだまだ、保存できる可能性はあります。
長期戦の構えに移ります。

軟化象牙質が再硬化するのを見た経験のある歯医者さんも少ないかもしれませんが、
α-TCPセメントで再硬化します。

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α-TCPセメントで再仮封し、

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CRで歯根面を覆い、中心部は再治療し易い様にメタルやCRを薄くするように配慮しました。
再治療時には、この部分に穴を開けて内部にアクセスするつもりです。

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つづく

 - 削らない・抜かない歯科治療, 今日の2次カリエスシリーズ