今日の抜歯再植術シリーズ27.1

      2017/03/20

40代女性、右上7、フィステルあり
前回のつづきで、

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どの程度使える歯質が残っているのか、
軟化象牙質を除去してみました。

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軟化象牙質(虫歯)はCRも◯ーパーボンドも接着力が弱いので、
除去してみると、
使える齒質はかなり少ないという印象です。

口蓋根には比較的大きな穿孔があり、これが膿瘍とフィステルの原因かと感じました。
この穿孔はピーソーリーマーでポスト形成をしたときに開いたものかと思いました。
冠を入れた当初からあったのかもしれません。
詳細は不明です。

頬側根の間にも穴があり、これは天然のものだと思われます。

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頬側根は今回は抜歯再植しないことにしました。
なぜなら一番問題のある口蓋根を再植すると、
十分に生着するまでの1ヶ月間固定する歯が無いからです。
1つ前の6番は触って欲しくないという患者の希望で、これに固定源を求めることができません。
この修理してある6番の冠は仮着だそうですが、これも詳細は不明です。

α-TCPセメントを根管内に置いて、

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CRでカバーしました。
非イオン電導体でカバーしないと残根は陰極(腐食電極)になり急速に溶けてしまうからです。

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咬合調整もしてとりあえず歯として機能できるようにして、
マージンも隣接面もトリミングして清掃性を確保しました。
ここまでの前処置に1時間かかっています。

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・・現場に作業にいきます。

つづく

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