歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の2次カリエスシリーズ34.01 (3)

2017/03/20
 
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3〜4回のシリーズになる予定です。

当時30代女性、右上7、冷水痛+。

この方は上顎67がインレーがダツリしたり、
CRが破折したり、
CRの接着ハガレから2次カリエスになったりと、
次々と問題が起こります。

下顎後退位でいつも側頭筋が緊張している噛み合せで、
もちろん前歯が噛まない(アンテリア・ガイダンスがない)ので、
どのような顎の動きのときでも奥歯が当たりやすい。
しかも右上4は「はさみ咬合」ですれ違っており機能していない、
犬歯誘導もない。
顎関節症はないが、TCH(歯列接触癖)はある。

いかにも奥歯が壊れやすい噛み合せと思われるのですが、
右上7だけはこの10年間で4回もCR充填しています。

10年前の2016/10/17

060623.JPG

インレー表面は右隣の6番と比較しても、早期接触によるファセットも摩耗も見られない。
強く対合歯が当たっている様子は見られない。

061017.JPG

インレーは簡単にダツリした。
インレー内部の近心、遠心スライス部分にはセメントの合着ハガレがあったようで、
FeS(硫化物代謝嫌気性細菌の代謝産物である黒色物質)の付着が見られる。

IMG_1943.JPG

合着セメントはそのまま残っているが、

IMG_1942.JPG

セメント直下は広範な2次カリエスになっていた。
レントゲン写真。

0606231132.jpg

軟化象牙質除去後

IMG_1945.JPG

α-TCPセメントで覆とう

IMG_1947.JPG

CR充填後

IMG_1948.JPG

つづく

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