今日の充填治療198(食べていけない編w)

   

30代女性、右下6、7 再CR充填

このCRは当院でしたものではありませんが、
全体的に摩耗したり、辺縁がチッピングしたり、CRにクラックが入ったりしていたので、
再治療をしたものです。

術前
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この症例とは直接関係ない話しで恐縮ですが、
こういう症例をアップしていて色々思うことはあるわけです。

例えばこの治療をして保険で請求できる金額は約@2,000円です。
ところが歯科医院の経営が十分に成り立つには月に400万円の水揚げがないといけないのです。

まあ、ざっと月に2000本もCR充填しないと歯科医院はやっていけないのですw
月に稼動日数が20日だとすると、
1日100本もCR充填をしないといけない。
8時間労働で、1時間当り12本ですか。。

5分で1本ww

こんな超初級のCR充填でも20分は掛かりますよ。
そもそも、そんな多くの患者はいませんw

患者の立場から言うと、歯科医療になにかいいことを期待する方が誤っています。
5分でできるCR充填というものがどういうものか?
それはする必要も無い治療ということです。
まあ、せいぜい歯医者に削って埋めましょう、、などと言わせないように「重曹うがい」で予防してくださいw
歯科医療で唯一エビデンスのある虫歯予防法は「重曹うがい」だけです。

さらにこの話からの連想ですが、
歯科医師は今や年収300万円のワープアといわれて久しいことになっていますが、
これがどういうことなのか考えてみました。
年収300万がほんとうにワープアかどうか一概にいえないのかもしれませんが、
少なくとも家賃の高い首都圏で年収300万円では結婚して家族を養うなどということは諦めざるを得ないでしょう。

・・これから書く話は20年以上前の首都圏での実体験に基づくお話です。
当時の物価も給与水準も今とさほど変わっていないでしょう。
むしろ今の方が当時より可処分所得は減っているように思います。

当時僕は結構大きなチェーン展開している歯科医院で勤務医をしていました。
そこでは院長でも副院長でもないヒラの歯科医師でしたが、
月に400万円の売り上げノルマがありました。
で、その20%が僕の収入。
800万円上げれば30%。
1000万で40%。
院長クラスだと月に1000万の売り上げがないといけないのです。
僕には到底無理でしたが。

400万円の売り上げの内訳は保険収入が200万円なら自費で200万の契約をしないといけない。
それは棒グラフになってスタッフルームの壁に張り出されるわけですw
まあ、僕的にはこの辺りが限界点でした。
水増し請求など不正請求はしない、無理な自費治療を患者に薦めない、という前提です。

もし、最低400万のノルマが達成できなかったらどういうことになるかというと、
歯科衛生士と同じ位の25万円の給与になります。
これが年収300万円のワープアということになります。

たぶんですが、今は月に400万円のノルマを達成できる歯科医師がいなくなってしまったのでしょう。
世の中不景気ですからね。。

・・既存のCRを除去し、

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CR充填

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咬合調整後

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 - 削らない・抜かない歯科治療