歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の何やっているの?シリーズ265

2017/03/20
 
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これから2つばかり珍しいというか、
ちょっとふつうではない症例をご紹介。

その最初は、

50代女性、左下6、自発痛++

土曜日から、痛くていたくて、、拍動痛で食事も寝ることもできない、、
と来院されました。

拍動痛となると不可逆性の歯髄炎。
レントゲンでは歯根分岐部になにやら陰影があるが、
明らかな異常所見はない。

1509301507.jpg

クラウンが入っているが、
除去時の振動に耐えられそうもないので、
歯根膜に麻酔の注射をした。

_MG_1231.JPG

特に虫歯らしいものはない。
外傷性の歯髄炎かな?と思って、
問診するけれども、
くいしばりとかの外傷性咬合はないようだ。

お話を聞くうちにこんな話がでた。
コレステロールが高くでお薬を飲みはじめたので、
今は下がっているとか。

もしかしたらこれかな〜?と思いました。
血管壁のコレステロールなどのプラークが剥がれて、
歯髄内の末梢血管につまったかなと、、?

で歯髄が壊死性の歯髄炎を起こしたと。

歯髄壊死の原因として歯髄塞栓症というのを提唱していますので、
血栓の他にコレステロールも原因の1つに成り得ますね、

クラウンを除去しても虫歯らしい虫歯は無いようです。

_MG_1233.JPG

セメントを除去しても、窩洞は深いが特に問題は認められなかった。
歯髄は失活(死んでいる)かもしれませんが、
とりあえずそのまま、

_MG_1241.JPG

α-TCPセメントで覆とうし、
経過観察。

_MG_1242.JPG

CRで埋め戻してクラウンの形態にした。
安静の為、咬合面は作っていません。

_MG_1246.JPG

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Comment

  1. 霧雨 より:

    mabo400先生、お久しぶりです。

    私も、病院での血液検査でコレステロール値がひっかかってしまい、血液が固まらない薬を飲み始めて2週間くらいしてから、歯根膜の激痛が始まってしまいました。
    三叉神経痛の原因で動脈硬化もあるとのことでしたので、そちらの治癒も期待していたのに。
    歯根膜の痛い歯は今のところ氷だと冷たさは感じているようですが、色も黒みたいになってきたので、歯髄の方は壊死したか、しかけのような感じがします。先月、歯科のレントゲンをとった時は異常は言われませんでしたが…。

    振動と刺激が命取りみたいに酷くなるので、歯科の治療も今は大変です。グラス?アイオマと先生が言われていたと思うのですが、比較的刺激の弱いプラスチックでの治療が、痛みのダメージが比較的少なく、ありがたいです。

    今は銀歯になってしまって解らないのですが歯根膜の酷い痛みの歯は、以前はプラスチックだったので、はっきり跡がわかって、先生にくいしばりを指摘されていました。

    コレステロールの薬の方は、飲まないわけにいかないので悩ましいところです。血液が固まらない薬で痛みが酷くなるなんて私だけかと思っていたので、驚きでした。

    • mabo400 より:

      お久しぶりです。
      歯髄の炎症が歯根膜に波及となれば、歯髄は壊死している可能性は高いですね。。
      コレステロールの薬でデブリが血管壁から剥がれて、それが歯髄内の毛細血管に詰まって症状が出るのはやはりあると思います。
      くいしばりしているとさらに悪い方向に行ってしまいそうです。
      なんだか心配ですね。
      動脈硬化で並走している三叉神経を圧迫して痛みの症状が出るとすれば、
      1本の歯だけではなくて、もっと多くの歯や皮膚の痛みを感じるのではないかと考えますが、どうなのでしょうか?
      グラスアイオノマー系レジンセメントというのはあります。
      操作性が悪いので僕は使っていませんが。

  2. 霧雨 より:

    おはようございます、ご回答ありがとうございます。
    ずっと、やわらかい物しか食べていなくて、夜中の咬合痛で起きてしまうとか、なにかの拍子に噛んでしまうとか、そーっとやっている歯磨きがコツンと当たって痛むとかがなければ、ずっと冷温痛も自発痛もなく、他の歯よりも問題が少ないと感じていたくらいでした。当たった時は痛いけれど、他の痛みよりはずっと耐えられるくらいでした。
    歯科の先生も、問題があるのではと言われた歯は別の歯でした。
    でも、ずっと歯根膜炎が続いているとなると、そこからになりますよね。
    レントゲンでは異常がなく、歯茎の腫れや痛みも伴わなかったので、それから、前回削った時は、神経を守る象牙質もできていて、詰め物の下で悪くはなっていなかったとのことだったので、安心していましたが、知覚過敏の治療をしていた時は神経の死にかけだったのか…。また、見てもらいに行ってきます。
    歯は複数痛みまして、頬や下あごも痛みます。それとは別に、歯を支える骨が半分くらいになってしまって、その中には動揺している歯も。歯根膜が痛む歯は、まだ骨がたくさんある歯ですが、歯髄壊死となると大がかりな治療になりますね。いっそのこと、この歯こそ、抜けてくれたらいいのに。
    歯医者さんは、顔をさわったり振動を与えるのをとても気遣いながら、ゆっくり治療してくれるので、とても申し訳なく感じています。

    • mabo400 より:

      なんだか厳しい状況でこちらまで悲しくなってきます。
      外傷性の歯周病の悪化はよくある話で、それに動脈硬化やらコレステロールの薬の影響が重なって悲惨なことになっているようで、想像するだに心が痛みます。
      高齢化や社会状況の悪化と共にこういう患者さんが増えてくる予感がします。なにをして差し上げられるのか?一歯医者になにができるのか、かなり悩みます。

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