今日の2次カリエスシリーズ50

      2017/03/20

40代女性、左上4、インレー不適合。
このブログの読者さんです。
今日は読者さんが2人来られましたので、
その方々の2症例をアップいたします。

2次カリエスが発症する条件としては、
レントゲンにはっきり写るこの位の隙間はちょっと厳しいか。。
と経験的には思う。

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というより、
隙間内部が細菌学的に十分に嫌気的かどうか?
ということが修復物・補綴物が2次カリエスにになり易いかどうかの条件だろう。

嫌気性の硫酸塩還元細菌の生息環境なら虫歯になり難いということだ。
なぜなら最終産生産物のFeS(黒色物質)が電気的なバリアーになるからだ。

隙き間の開口部が見える範囲になければ、虫歯になり難いと考えてもよいだろう。

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インレーはエキスカベータで押し上げるだけで簡単に外れた。
隣接面の合着セメントは溶けていて、
溶けていない咬合面付近も接着性は保たれていない。
最近の歯科業界は接着性に拘るが、
実は接着性が保たれていなくても、
隙間が細菌が繁殖するには狭すぎるなら、
特にO2を消費し、H+を産生する好気性・通性嫌気性の細菌(狭義の虫歯菌)が繁殖するには十分に狭いなら、
問題はないということだ。

この辺りの考察は電気化学的な観点からでなければ行うことはできない。
従来の歯科医学では完全にスルーしている。

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セメントを除去して、マージン付近の新鮮歯質を確保する。
それ以外は乾燥できさえすれば軟化象牙質(虫歯)が残っていても問題はない。

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α-TCPセメントで覆とうし、

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CR充填、咬合調整後

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 - 削らない・抜かない歯科治療, 今日の2次カリエスシリーズ