歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の何やっているの?シリーズ291 (2)

2017/03/20
 
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20代女性、左下6、7、8

1ヶ月前に左上6のCRをした方ですが、
左下大臼歯が全部トラブルを抱えていて、
このままだと最悪早期に全部抜歯になるのではないかと思って、
その後ずっと気になっていました。

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レントゲン写真

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左下6の自覚症状は聞逃したが、あるとすればときどき違和感があるか、たまに咬合痛があるか、
そんな感じだと思う。

7番はときどき凍みることがあるということだった。

今日はまだ治療方針を考えているだけで、来院をお待ちしているだけで、なにもしていません。
だから患者さんとのお話の内容を思い出しながら書いています。

ご本人は6番が将来的に抜歯になるので、8番をその時まで保存できないか?と言われていた。
6番が保存不可能と他院で言われたのかもしれないが、この歯のことをしきりに気にされていた。
確かにこのまま何もせず放置すれは近い将来、
遠心の2次カリエスと分岐部病変で抜歯になると思う。

その方の希望治療方針は6番を抜歯して7、8を矯正的に近心移動させて、
抜歯した6番のスペースを埋めるというものだった。
そのことを他院で相談したら、理論的にはできるがしたことはないと言われたそうだ。

確かにそのとおりで、
歯科矯正学的には6番は一番動かしにくい歯で、
むしろそのことを利用して他の歯を動かす為のアンカーとするのが一般的だ。
僕は試みたことはあるが通常の2倍の時間(4年とか)がかかってしまい、
お互いにかなりつらいものだった。
しかも咬頭1個分動かして、取りあえず噛めるようになったので、隙き間が開いているのは許容することにした。
歯根の形状、表面積の問題だけではなく、上下の咬合関係がしっかりしているので動かすのが難しいのだろうと思う。

その方のもう1つの希望治療方針は6番が抜歯になったときに備えて、8番を保存しておいて移植するというものでした。
他院では7番の治療方針は神経を取って冠を被せるものだが、
8番はそのときに邪魔になるか、
虫歯の再発や歯周病の悪化が懸念されるので、抜歯するといわれたらしい。
これも確かにそのとおりで、極一般的な治療方針だろうと思う。
僕もCR充填技術を確立していなかった頃はそうしていました。

ある抜歯再植を専門にしている先生が書かれた本があって、
見ていたら、
なんとこういうケースの場合、7番の保存が難しいので、抜歯して8番をその代りに移植するというものだった。

僕だったら6番の分岐部病変は穿孔だろうと思うので、今ならなんとか治せるのではないかと思う。
というか抜歯の対象ではない。

7番もCR充填できるので、抜歯の対象にはならない。
というか、今一番早く治療した方がいいはこの歯だ。
放置しておくと、神経の保存どころか歯自体の保存が難しくなる。

8番も部分矯正で低コストで正常位置に起こして7番に対するトラブルを回避することが出来る。
たぶん6、7、8番にブラケットを付けるだけで可能だ。
初期費用6万円、治療期間6ヶ月〜1年、1〜2ヶ月に1回の来院。

要するに全部保存可能ということだ。

7番が痛くなったら、やはり神経の保存は厳しくなるので、お金が貯まったらなるべく早く来て下さいね♡
それから6番の治療で、最後は8番の部分矯正。

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