歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の2次カリエスシリーズ55

2017/03/20
 
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40代女性、左上7、2次カリエス、自覚症状なし

今日はこういった症例ばかりで、野戦病院化していましたので、
とても疲れました。。

通常こういった症例は現在の歯科医療の診断基準では保存不可能につき抜歯となります。
なぜ僕があえて抜歯しないで保存しているのかというと、
近未来では保存が当たり前というか、
ある理由で強く求められるからです。

その理由ですが、
僕がいた近未来では8020という言葉がやはりあって、
現在の8020の意味合いとはかなり異なるものでした。

現在の8020の意味は80歳で20本の残存歯があれば、
なんとか入れ歯のお世話にならなくても自前の歯でやっていけるので、
これを目指してがんばりましょうね。
ということですが、

近未来ではそんな甘いものではないのです。
8020が達成できていない高齢者は強制収容所送りなのです。
それは事実上の「姥捨て山」で、自給自足による自活が義務づけられます。
結果的にこれは死刑と同じことです。

ですから、こういった保存不可能な歯の保存の需要は大きいのです。

・・この方は非常にカリエスリスクの高い方で、
少しでもセメントのダツリがあれば急速に2次カリエスが進行します。

レントゲンでは分岐部に影があり、遠心根とは関係ないところにスクリューポストがあり、
どうみても、歯根分岐部が溶けてしまっています。

1607131323.jpg

ブリッジは硬い金パラで作られていましたので、ダツリしていてもそれなりに噛めますので、
気が付かなかったようです。

IMG_0826.JPG

ブリッジをカットすると、あっさりダツリして、冠内面は細菌のコロニーが多数できています。
冠を外した瞬間から腐敗臭が辺りに立ちこめます。

IMG_0828.JPG

随床底は軟化象牙質になっており、3本ある歯根は全部バラバラになっています。

IMG_0827.JPG

出血させないように軟化象牙質を除去していきました。

IMG_0831.JPG

正像で見ると、歯肉縁下3〜4mmで、
保存不可能です。

IMG_0832.JPG

エンド治療どころではなく、
歯質が少なく仮封もできない状態ですので、
放置すると歯肉に埋もれてしまいます。

次回につなぐこともできないと判断し、
CRで残った歯根面を覆い、最低でも歯肉同縁まで築成しました。

IMG_0836.JPG

正像

IMG_0833.JPG

ばらけた3根をCRでつなぎました。
出血させなくても、歯肉溝液を止めることはできません。
最大速度で築成しました。

IMG_0843.JPG

正像

IMG_0838.JPG

つづく?

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