今日の充填治療294(中級編) (2)

      2017/03/20

昨日に引き続き、ドイツ在住のAさん。
当地の美味しいものを堪能できましたか?w

今日は左下の5、6のCR充填の再治療。

レントゲンでは、歯肉縁下の2次カリエスが気になる。

456の歯槽骨が下がっているというか歯周病が進行している原因の1つですが、
犬歯誘導が無いのです。
痕跡はあるのですが、
現状ありません。

訊いてみると10代の頃、矯正治療を受けたそうで、
その時、犬歯誘導を付与しなかったと思われる状況でした。
側方運動時に3(犬歯)は当たらず、456が当たっていました。
非抜歯に拘ったのでしょう、側方湾曲がやや強い。
3がやや低位。

歯科矯正医が咬合を診ているかというと、そうとも限らない。
歯並びの綺麗さに集中するあまり、機能的な咬合様式には目が行かないことはままあると思います。

最終的には咬合調整するつもり。

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処置前、やはり隣接面の作り込みは難しい。

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最初は6番(大きい方の歯)はしなくてもいいかと思ったのですが、
辺縁隆線の形状がイマイチだったのと、
2次カリエスはありましたので、

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覆とうセメントを除去しました。
うちで使っているα-TCPセメントに似ていると思いましたが、
確証はありません。
髄角部分にセメントが残っていますが、
露髄するかもしれませんので、追求していません。
無麻酔でしていますが、信じられない方もいらっしゃるかもしれません。
ゴールドインレーはご希望により除去していません。

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α-TCPセメントで覆とう。

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5番はフィニシングライン付近だけは新鮮歯質を確保できたので、
元々のCRも覆とうセメントも除去していません。

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取りあえず歯質はCRでカバーリングした。
こうしておくと、
隣接面をCRで作るときに隙き間ができてしまったとしても2次カリエスは防げます。

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両隣接面を作って、

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トリミングした。
明日は左上45をCRで作る予定。
いろいろと困難が予想されます。
一度ドイツ人の歯科医師が仮のCR充填をしていますので、
その歯科医師の治療方法が読めないというのが大きい。

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