今日の充填治療295(中級編) (2)

      2017/03/20

今日も引き続きドイツ在住のAさん。
今日は当地2泊3日の3日目、最終日です。

3回目の治療になるのでいろんなことが判ってきました。

今日は主訴の左上45のCR充填をしました。
2次カリエスがあるように見えます。

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まずはそのときの画像をご覧下さい。

咬合面観

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頬側面観

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この左上45がひどい虫歯になって神経が腐ってしまった原因は、
下顎が噛み合わせに合わせて右側に強制的に押しやられていて、
いつも下顎が左側に戻ろうとしている所為のように思われました。

左側が外傷性に歯周病が悪化したり、クラックが入り虫歯になる可能性が高いということです。

その傍証ですが、
正面観で、下顎の中心が右にズレているのが判ると思います。
中心咬合位と筋バランス位(造語)が異なっているようです。

http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/6000/

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この状態は矯正治療とは関係ないかもしれません。
元々の噛み合わせが矯正治療後も引き継がれることもありますが、
矯正治療後に中心咬合位と筋バランス位が異なってしまうこともままあることです。

その理由ですが、永久歯列が完成するのは6歳から12歳までの7年間。
一方矯正治療に要する日数は約2年半。

元々の歯の形状は上下でしっかり噛み合わせることができるわけではなく、
ある程度摺り合わせて、上下の歯がお互いに削り合わされることにより、
バランスの採れた噛み合わせになるのです。

矯正治療で歯を急速に動かして噛み合わせを作ると、
機能的に上下の歯が擦り合わされることによる咬合バランスを取る時間がないと思われるのです。
矯正治療前に擦り合わせにより獲得されていた噛み合せに強く影響を受けることもあります。

ですから、矯正治療中は噛み合わせによる自動削合による咬合バランス取得に代わって、
人為的に咬合バランスを取ってあげる必要があるのですが、
歯科矯正専門医が咬合の専門的知識を持っているとは限りません。

今日は左側の咬合バランスを取るまでの画像がありますので、
ご覧にいれます。
本当は側方だけではなく、左右方向にもバランスを取っているのですが、
画像が無いようです。

画像記録を取った左側の噛み合せの調整です。

中心咬合位
一見噛み合せの問題はないように見えます。

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側方運動時。
3番が当たっておらず、5、6が強く当たっており犬歯誘導がない。
機能的には問題のある噛み合せで、
立派な外傷性咬合と言える。

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調整後。
3番は当たっている。

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CR充填治療に3日で4時間30分かかっています。
咬合調整は1時間かかりましたが、サービスですw

今度は1年後に里帰りされた時ですかね?w

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