今日の充填治療299(中級編) (3)

      2017/03/20

関東地方在住30代男性、右下6、ドックベスト治療後、時々痛む。
左下6、某有名予防歯科で見放されたw

全部で5軒歯医者を回ったが、どこの歯医者でも、
神経を取って冠を被せましょう、と言われた。

それがイヤだったので、
高速バスを乗り継いでうちに来られたとか、
お疲れさまです。

唾液検査の結果を見せていただくと、唾液量は15mL/5min. とかで他の項目も問題なく、カリエスリスクは低いと思われた。
お話をうかがうと、5歳から体育系でやってきて猛練習の後のスイーツや甘味飲料のがぶ飲みがいけなかったとのことで、
左右とも下顎567にカリエスがある。

画像がたくさんあるので、たぶん今日は途中までです。

ドックベストというセメントで覆とうすると、虫歯を残しても神経を取らなくて済む。
という治療を受けたそうですが、だめだったそうです。

ドックベストを使ったことがないので、どの部分がドックベストなのかはっきり判りませんでした。
2種類のセメントを使っているように見えましたので、
より内側のセメントがそうなのか?

いずれにせよ、マージン付近の軟化象牙質が十分に除去されていませんでしたので、
辺縁封鎖性は確保されていませんでした。

歯肉縁下の深い虫歯でしたので、通常のエアータービンではバーが届かないように思いましたので、
仕方が無いのかもしれません。

今回は正像(ミラーを使わず)と鏡像(左右反対)の2種類の画像をアップします。

治療法はマージン付近の新鮮歯質を確保しさえすれば、内部の軟化象牙質は残してもよい。
抗菌剤添加α-TCPセメントで軟化象牙質の無菌化と再硬化を期待して覆とうし、
CR充填する、というだけです。

鏡像

IMG_1866.JPG

メタルインレーはエキスカで引っ掛けるだけで簡単に外れました。
黒くなっている部分がFeSで隙き間になっており硫酸塩還元細菌が生息している部分だということがわかる。

問題はここではなく、遠心のCR?で充填してある部分です。

IMG_1879.JPG

CR?だかを除去しながら、マージン付近をきれいにしていきました。
白いセメントが見えてきましたが、
これがドックベストか?
・・よくわかりません。ただの水硬性セメントのようにも見えます。

IMG_1882.JPG

その白いセメントを除去すると、さらにグラスアイオノマー?と思われるセメントが見えました。
軟化象牙質(虫歯)は残してあります。

IMG_1883.JPG

これも除去すると、露髄しそうな部分が見えます。
触るとちょっと痛い。

もちろん麻酔は必要ありません。
痛いところには触らないからです。

IMG_1884.JPG

α-TCPセメントで覆とうし、

IMG_1885.JPG

つづく

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