今日の2次カリエスシリーズ66 (3)

      2017/03/20

40代女性、右上4、HJKの2次カリエス

この方はカリエスリスクが高く、
ちょっとでも隙き間ができると急速に虫歯が進行する方です。

前回よりも

http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201610270000/

少しだけましでしたが、危ないですね。
他のCKも再製作した方が良さそうです。

除去前

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除去したHJK、セメントは利いていない。
かなり以前からダツリしていたと思われる。

メタルより弾性があるレジン系材料に使うセメントはダツリしやすい。
ファイバーポストも同じことだ。
機械工学的には当然の結果なのだが、歯医者には解らない。
他分野のことも知っている僕には
とても不可思議に感じる。

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除去してみると、隙き間内部には細菌のコロニーができている。
好気性または通性嫌気性菌だと思われる。
解糖系を通して酸を代謝する細菌が多く、
要するに、やばい、ということだ。

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周囲を一層削除しても2次カリエスは十分に除去できない。

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メタルコアに添って、かなり深いところまで虫歯になっているが歯肉に接しているところはそれほどではない。
電気化学説的には、メタルより象牙質がイオン化傾向が大きいからメタルに接しているところは虫歯になり易い。
酸性環境で起電力が発生すると虫歯になる。
単に酸性環境というだけでは虫歯にならない。

炭酸飲料(pH3)に歯を一ヶ月漬け込んでも歯は溶けない。
誰にでも簡単に実験できる。
ご興味のあられる方はやってみられるとよい。
愕然とすること請け合いだ。

歯肉に近いところが虫歯になり難い理由は、
歯肉がプロトン(H+、水素イオン、酸)を吸収するからだ。
要するに歯質より歯肉の方がイオン伝導性が高いからということだ。

これらの現象は現在の歯科医学では全く説明できない。

歯科医学は工学・理学分野より150年以上遅れているが、
歯科業界内部にいると気が付かないと言うより気が付けないようだ。
「井の中の蛙」の典型例だと思う。

虫歯を除去した後

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CRで欠損部分を修復した

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再形成後印象

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