歯科医院長mabo400のブログ

歯科業界の現状

2017/03/20
 
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歯科医師の2割は年収300万のワーキングプアとマスコミで言われていましたが、
ほんとうか??
業界の内部資料でK県のデータを見ましたが、確かにそのようでした。
特に首都圏ではワーキングプアは多いようです、

全国平均では歯科医師の年収はどうか?
たぶんサラリーマンと大差ないと思われます。

苦労して(?)歯学部を出てもワーキングプアにならないだけラッキーと思わねば、、
というのが現実でしょう。

小泉構造改革以来、医業収入は落ち込み続けています。
経費は変わりませんので、収支差額(生活費)は下がり続けています。
いつまで続けられるか、、

今、歯科医院の新規開業数と廃業数が拮抗していますので、
ほぼ市場は飽和していると思ってよいでしょう。

新規開業できても、借金した開業資金を返せるか?はなはだ疑問です。
僕もまだ返せていません。
それどころか資金ショートであっけなく倒産のリスクも高い。
多分私立の歯学部を出ても投資額を回収するのは無理でしょう。
まあ、親がお金持ちとかなら、趣味で歯医者をやってもいいかもしれませんが、
そういう感じです。
もう歯科として期待されているサービスを提供できるかどうかの瀬戸際まできています。
要するに、歯科業界というのは崩壊寸前ということです。

なぜこういうことになっているか?

このところの不況もあるでしょう。
小泉構造改革以来、毎年患者1人当たりの保険点数が多い歯医者を上から8%行政指導して、
なんで点数が多いの?過剰診療しているの?それとも不正請求しているの?
とイジメ続けている、というのもあります、
これ、業界では「モグラたたき」と呼ばれています。
患者さんに、この診療は(点数が高いから)今日は勘弁してね。。とか、
だんだん委縮診療をせざるを得ません。

でも、一番の原因は昔からの歯科医療の体質です。

めちゃめちゃ削りまくって、それで儲かっていた時代があって、
それが忘れられないのか(?)、
今も削る治療は変わらず続いているのです。
予防というのは歯学部では習いません、
予防といっても歯磨き指導とフッ素塗布くらいしかできません。
ポーズだけです。

僕は知らないのですが、
60年代までは歯科の患者が多く、
歯医者は1日100人とか患者を診ないといけない代わりに
収入も多かった時代があったそうで、
自分たちのおバカな子弟も歯医者にしようと
文部省に運動して私立の歯科大を増設したらしいのです。
国立の歯学部も同時に増やした結果、
今現在、歯科医師過剰になっているというのは間違いないです。

しかも、少子高齢化で患者数は減って、
今では歯医者は予約制で30分アポで1日16人、
1時間アポでは8人しか診なくてよくなっている、
というか患者が来るだけまし。

ところが、60年代から診療報酬はあまり変わっていない、
診療報酬は物価スライドしていないのです。
日本は社会主義国家なので(?)、
医療費は国家統制されています。

まあ、時給にすると1000円~2000円にしかならないので、
ワーキングプアになるのは避けられません。
仕事の難しさからいうと、
ただ生きていくだけならコンビニ店員の方がまだましに見えます。

整理すると、
1、歯科医師と患者数の需給関係が崩れている(削る治療だと歯科医師は余っている)。
2、診療報酬の単価が低い(社会主義的とも言えるコスト計算に基づかない診療報酬の決め方)。
3、行政サイドによる露骨な診療抑制策がある。

まあ、そういうことですので一般の方は予防を頑張ってください。
削る治療は必ず悪くなるので、やりかえが前提ですが、
将来それが安定して受けられるとは思えないからです。

予防は正しい知識を得ることで誰でも始められます、

これだけは言っておきますが、
虫歯は「重曹うがい」で予防可能ですが、
歯周病は歯医者で定期的なクリーニングをしないと維持管理は難しいです。

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Comment

  1. 匿名 より:

    はじめまして。

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