歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

遠隔医療の具体例

 
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遠隔医療はインターネットでのチャットといわれるテレビ電話システムを利用します。
医療相談のようなものはやはり電話やメールよりはテレビ電話が最適です。
というのは、動画は圧倒的に他のメディアより情報量が多いので、
微妙な心の動きや言外の情報を得るのに適しているからです。
診断というものは、客観的なデータからだけではなく、
患者とドクターの会話の中から診断や治療に関する重要なヒントが得られることも多いのです。

ここで取り上げるのは、
このブログのコメント欄からお問い合わせのありました、
関西在住の「みかん」さんと言う方のお子さん(9歳女子)のケース。
虫歯の進行が止まらず、夜も寝られないくらい悩んでいらっしゃるということです。

虫歯くらいで悩んで、自分でも神経質過ぎておかしいくらい、、とおっしゃっていますが、
予防で歯医者に定期的に連れていき、
甘いものも制限し(砂糖の摂取は実はあまり関係なくて、摂取回数:脱灰時間が問題だ)、
祖父母にもおやつを孫にあげないように、
虫歯菌(実は虫歯菌という特定の細菌は存在しない、細菌がいなくても虫歯は起こる)をうつさないように、、とがんばって来たのに、自分の子供の歯を虫歯にしてしまって悔しい、、というのはよく分かります。

うちの子供も虫歯にしてしまったときはショックでした。

お聞きしたところによると、
唾液検査の結果はラクトバチュラスがクラス2(多い方)だった以外はそれほど問題はない、
ふつう。
ちなみにラクトバチュラスが多いとは虫歯の穴があり(そこに生息している)、虫歯の進行中もしくは進行しやすい環境にあるとされている。
食生活は規則正しいようで、飲食の回数も多くないということで、
乳歯の時には虫歯はなかったというお話でした。

経過は、
去年の3月に定期検診でかかりつけの歯科医院を受診してフッ素塗布、
同年9月にも受診、
同年12月、左下6歳臼歯をはじめ全体的に虫歯っぽいのに気が付いた。
左下6歳臼歯の頬側面溝が白っぽくなっていた。

今年の1月、ダイアグノデントを使用している歯科に転院。
同歯頬側面溝、少し黒くなってきた、DD値40、フッ素塗布受ける、
スプレー式の低濃度フッ素を薦められ使用。

同年2月、同歯同部位DD値99、同歯科医院で充填治療を薦められ、
左下の6歳臼歯の交合面の遠心小窩は既に充填治療を済ませた。

画像の同歯頬側の溝の虫歯も1ヶ月でDD(ダイアグノデント)値40から99へとメーターが振り切れてしまった。

3月同部位DD値99、変わらず。フッ素塗布。

これも同歯科医院で充填治療を薦められている。
しかし、削る治療はしたくないとのことで、
当ブログに相談のメールをされた。

「みかん」さんは、
昨年12月の時点では穴は空いていなかったのに、
今年1月、3月にフッ素塗布、その間低濃度フッ素を使用したため、
かえって虫歯が進行したと疑われている。

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画像を見てみると、
確かに虫歯が進行中と思われる所見を示しており、
歯科医院で充填処置を薦められるのも頷ける。

通常DD値が30を越えると、進行は速い、
1ヶ月でDD値が40から99まで振り切れるということは、
考えられないことではない。
象牙質に虫歯が達したので、電気化学的な腐食が起こり始めるからだ。

また、通常DD値が30を越える、つまり虫歯が象牙質に達した場合、
フッ素は無効とされている。

では、フッ素はどういう虫歯に効くの?
目には見えない虫歯に効く、というのが公式見解だ。
なんだかな~、、(´∀`)うそくさくないですか?

フッ素は虫歯菌にとっても毒ですから、殺菌されます。
そういう理由でなら虫歯に効く可能性はありますが、
それなら、通常の消毒薬で洗口するのと、どう違うの?
検証してみたことがあるのでしょうか?

僕の経験ではDD値30未満(エナメル質限局の虫歯)でも、フッ素は効かない。
「重曹うがい」では、あっさり治るが。

これだけの所見ではフッ素が虫歯を進行させたとまでは断定できないが、
少なくともフッ素応用は無駄なケースだということは分かる(公式見解でも)。

ただし、DD値が99でも「飲食の回数(お砂糖が入っていてもOK)の4回以下までの制限」、
「だらだら食いはしない(脱灰時間が長くなり、再石灰化時間が短くなる)」、
「飲食後の重曹うがい」で下がるケースはよく経験しますし、
下がらないまでも、視覚的にも虫歯が進行しないことはよくある。

今現在患者さんはフッ素は止めて、飲食後の「重曹うがい」で経過観察中です。

1ヵ月後、「口腔内写真」をまた撮って送ってくださるそうですので、
次回のチャットで拝見するのが楽しみです。

遠隔医療を受けるためには、
インターネットでのチャットができる環境を構築し、
遠隔医療をしているドクターと知り合いになることが必要です。

でも、どうやってそんなドクターと知り合えるの?

簡単です。

「秋月便り」を購読し、チャット「御蔵」にお越しいただき、
「御蔵」にアクセスしている多数のドクターとチャットするだけです。

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