外傷性歯牙破折02

   

関東地方在住30代男性、咬合力が強い

強すぎる咬合力は歯の破折、磨耗、虫歯、歯周病の悪化、顎関節症の発症など良いことはない。特に連続的な噛み締め、歯ぎしりは歯に深刻なダメージを与える。そこまで強く咬んでおらず上下の歯が接触しているだけでも様々な障害を引き起こすことは知られていて、歯牙(歯列)接触癖と言われている。

前回は下顎の骨隆起は咬合力が強い査証だとしましたが、
舌の側面に歯の圧痕が明瞭に付いているのもそれを物語っている。

ボクシングをしていて、咬合力とパンチ力が比例するというのを勘違いして、
咬合力を鍛えているらしい(?)。
上半身の筋肉は連動しているので、パンチ力を鍛えれば咬合力も鍛えられるのかもしれないが、その逆はない。

というかあったとしてもしない方がいい。

咬合力は鍛えられても、歯はほとんど無機質でできている組織なので鍛えられない、
というか繰り返される咬合力で応力腐食割れ(外傷性の虫歯)や応力の集中で突然の破断を起こすのは必然で、劣化する一方で自然に修復されることはない。

人生は長いので、歯には過大な咬合力をかけず大切にしないと最後まで自分の歯では食べられない。

この方、カリエスリスクは低いが、ほとんど全ての歯に隣接面カリエスがある。
見た瞬間にアレ?もしかしたら外傷性の虫歯?と思ったが、
話を聞くに従い、その感触を強く持った。
隣接面のクラックから隙間腐食が進行するタイプだと思われる。

960×640ですので、拡大して見てください。

上顎

正面観

下顎

 - 削らない・抜かない歯科治療, 外傷性咬合