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I歯科医院の高楊枝通信。

今日の抜歯再植術シリーズ101.01

 
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40代女性、右上2穿孔、瘻孔

他院にて5年も仮歯で治療を受け続けるも好転せず。

他院での治療が入っていると、よく分からないことが多い。
コラーゲン繊維で歯根膜を再生する?とか?◯ムドゲインのこと?
僕も他所がやっていることはよく分からないので、
現物を見てその場でどのような処置をするか決めつつ手を動かしていくしかない。

レントゲン写真では咬合崩壊寸前。既存の治療法では手に負えない段階に来ている。

前回の続きです。

http://mabo400dc.com/dental-treatment/replantation/今日の抜歯再植術シリーズ100-00-2/

よくお話をお聞きしていくと、足掛け10年も歯医者に通っていて、クリーニングも受けていたのに、こんなことになっていた。どうも去年くらいから日に日に悪くなっていくようなので、近隣遠方を問わず色々な歯医者に行って診てもらったが、どうして、こんなことになったの? もう保存は無理、抜いて入れ歯やインプラントしかない。

・・どうしてって、それはこちらが訊きたい!

・・確かに通常の治療法ではお手上げの状態で、抜歯して義歯やインプラントしか選択肢がないと思われた。

通常ではない方法を使えば、まだ保存の可能性はゼロではない。

前回の右上2の再植から2週間経過して、包帯除去と、どういう状態になっているか確認しつつ、その場で保存治療が可能ならCRで修復してこれ以上虫歯にならないように処置をして、再植が必要なら応急処置をしてα-TCPセメントで仮封。これ以上の崩壊が進まないように処置した。

before
鏡像(左右逆ということ)
左右の3は仮歯を作るに際して、エナメル質を削られてしまって部分的に虫歯にはなっているが、神経はあるので、この中では一番マシな歯。

after

右上2が前回抜歯・再植したところ。動揺度1〜1.5。まだまだ安定していない。
白のα-TCPセメントで仮封したところが、根管を拡大しすぎてチクワ状態になっていて通常の根管充填が不可能、穿孔やクラックや虫歯、ひどいPerでしかも周囲の歯槽骨もほとんど失われ、歯根も短くなって通常の根管治療ができない、などの理由で抜歯・再植予定の歯。CRでカバーして歯冠修復している歯が抜歯・再植をしないつもりの歯、もちろん確定ではない。

個々の歯の処置の画像と左下56に関しては次回以降の予定。

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