今日の抜歯再植術シリーズ103.01

70代女性、右上6、歯根破折、瘻孔 000566
抜歯の原因の大きな部分を占める歯根破折、通常は抜歯です。
そもそも抜歯の病名が歯根破折。
年齢が進み、長年繰り返された咬合力で歯牙破折に至る。
この歯が無くなると義歯が視野に入ってきます。それはなんとか先送りしたい。
・・今日は技工の残業もあったのに、地域の歯科医師会がやるという休日診療専用クリニック?(歯科医師会にはあまり行かないので、ちょっとよく知らないのだが、市との連携?)の機械器具の使い方の説明会に出席した。なんだが、最新の設備満載で建物を除いて、1◯では到底収まらんな・・という豪華なもの。CTから技工室まであって、診療台は3台で、バックヤードも受け付けも広い。
ここで、歯科医師も、歯科衛生士も、歯科技工士も、歯科助手もボランティアではないが、常勤ではなく、パートだか嘱託だかで働く。僕も年に2回ほど順番が回ってくる。近隣の大学からも先生が派遣されるというのだ。
一体、これは何なのだ? 応急処置なんかではない、レベルの高い歯科医療ができてしまうではないか、、!こんなのができたら、潰れる歯科医院続出では?と余計な心配をしてしまったw
それとも、とうとう、、
歯科業界も休日返上で働かざるを得ないはめになったか。。?
・・とりあえず、抜くしかないのですが、
へーベルが掛からないほど歯槽骨が失われているので、抜歯鉗子でこじったら、
遠心根の根尖が折れたw
俺た部分だけが歯槽骨内にあったからだ。
慌てて、アピカルピックで抜いて、当ててみた。
抜歯窩は細菌のコロニーだらけで、やばい状態。
臭いもひどい。
とりあえず、膿瘍は掻爬して
抜歯窩を生食水で洗浄した。歯根分岐部の骨も膿瘍に紛れていたので、一緒に除去してしまった。
使えるパーツはこれだけ
つづく