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今日の抜歯再植術シリーズ108.02

2019/04/16
 
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70代女性、右下3、瘻孔、不快症状有り 003703

瘻孔というのは、歯根のどこかに細菌の生息に適した場所があって、そこに生息している細菌と人間の免疫機構が戦っているところ(膿瘍)から、壊死したリンパ球その他が膿となって流れ出ている孔(あな)です。
病状は非常に安定していて、ゆっくりと進行します。ただ自然治癒することはなく、最後は急発もしくは不快症状が続いて抜歯に至るか、自然脱落してしまいます。
そうなるまでに20〜30年経過することも珍しくないのです。

根尖切除というのか、逆根充というのか、正式名称は不明だが、根尖付近の穿孔をCR充填してみたのが5年程前の2014/08/04だった。

その後数年はよかったが、このところまた排膿はするし、違和感はあるしで、もう抜歯でもいいです。と言われたので、抜歯することにした。

レントゲン写真。黒い部分が膿瘍

抜いてみた

真ん中のCR部分の外側の黒い部分がすき間があり硫酸塩還元細菌が生息している部分

拡大画像

CRを少し削除してみた。黒い細菌が生息しているすき間が見えると思う

綺麗にして

SB充填した。直視下でのSB充填なので、過不足はない。
抜かずに充填しても隙間ができていない確証はない。

再植してみることにした。歯槽骨が付いてきたが、そのまま埋め込む。
固定がしっかりしていれば治る。骨折と同じだ

再植して固定する

義歯をつけてしっかり咬ませて硬化を待つ

瘻孔は排膿が止まると塞がることが多いが、
元々歯槽骨が失われている今回のような症例の場合、
積極的に縫合した方が良いかもしれない。

包帯して投薬四日

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