歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の抜歯再植術シリーズ124.00

2019/06/29
 
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30代女性、左上6、歯根破折、咬合時の違和感あり

この歯はうちではなく、8年前、歯根破折で他院で抜歯再植されて、
1年半程前から咬合時の沈み込むような違和感が出るようになったとのことです。
その再植をされた先生によると、少なくとも口蓋根は再々植による保存は不可能で、ヘミセクション(その歯だけ抜歯)になるという診断だったそうです。

問題の歯はセラミックス系の非常に固いクラウンが装着されており、

対合歯がすり減っていて、象牙質が溶けている。
歯ぎしりや噛み締め癖があり、酸っぱいものが好きな食生活なのかもしれない。

この方は口腔内写真での所見では、臼歯部が沈み込んでいるような噛み合わせで、
臼歯部だけが当たる開口系の噛み合わせを強い咬合力で無理やり押し込んでいるようにも見える。
大臼歯部の咬合高系が低い。

とりあえず冠を除去したが、非常に固い素材なので、クラウンを壊すことはできず。内側の歯質との境目からバーを入れ内部を削り取った。
硬すぎるのも問題だろう、強い咬合力が働くと応力が歯根に集中するので、歯根破折を招く。

白い部分はレジン系の接着剤と思われるが、詳細は不明。ファイバーポストが使われている。楕円部分はパフォレーション(穿孔)部分だそうだが、CRのようなもので修復されている。

白い部分を除去していくと、虫歯(少し明るい白の部分)があった。この部分ではかなり以前からレジンと歯質間の脱離があり隙間。腐食を起こしていたようだ。

虫歯も除去。口蓋根は接着が剥がれていて、再破折していたようだ。

口蓋側、除去前

除去後、楕円はCR?

つづく

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