歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の抜歯再植術シリーズ124.01

 
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30代女性、左上6、歯根破折、咬合時の違和感あり

この歯はうちではなく、8年前、歯根破折で他院で抜歯再植されて、
1年半程前から咬合時の沈み込むような違和感が出るようになったとのことです。
その再植をされた先生によると、少なくとも口蓋根は再々植による保存は不可能で、ヘミセクション(その歯だけ抜歯)になるという診断だったそうです。

問題の歯はセラミックス系の非常に固いクラウンが装着されており、固い素材は咬合力でたわむことがなく、咬合力をダイレクトに歯根に伝えるので、歯根が破折しやすい。
歯医者も患者もWin Winになれる良い素材はなかなかないということだ。

そもそも神経を取るなんてことをしなければ、こんなことにはならなかったのだから、
もうそんなことは人生100年時代にはそぐわないわけで、さっさと止めるべきだ。
それはこんな再植なんかするより簡単なのだから。

口蓋根は周りの歯槽骨が緩んでいて、すぐ抜けた。

頬側根は簡単には抜けなかったが、一塊の歯を再建するには抜いた方が良いので、抜いてみた。
歯根分岐部には歯根膜が残っていたので、抜いて良かったと思う。
白い部分は白の○ーパーボンドか?よく分からないが多分穿孔があったのだろう。穿孔部分を充填してある。

しかし口蓋根にはやはり歯根膜があまり残っていない。完全生着は厳しいかもしれないが、歯肉が下がるだけでなんとか落ち着いてくれたらと思う。

綺麗にしていく過程で、近心頬側根に亀裂が見つかったので、

取り除いた。

双眼鏡だかちくわ状態だ。

既製のメタルポストを使って、それを足がかりに再建する。
レジン系のポストでは再破折しやすい。

削除部分を充填していく。

再建できたら、

膿瘍を掻爬洗浄した抜歯窩に

挿入

固定する

包帯して投薬4日

レントゲン写真での

before

after

つづくと思う。

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