歯科医院長mabo400のブログ

今日の抜歯再植術シリーズ137.01

 
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50代女性、左下6、遠心根、Per?

前回のつづき

http://mabo400dc.com/dental-treatment/replantation/今日の抜歯再植術シリーズ137-00/

このところPer(辺縁性歯周炎)が全てα-TCPセメントで治ると考えている人がいるように思われるが、いつもそうはいかない。特に他の歯医者の手が入っている場合はなかなか上手くいかないことが多い。細菌と歯髄との戦いというか拮抗を壊してしまっているのが原因かもしれない。しかも痛くないという理由で長期間放置していると象牙細管内部深く細菌感染が広がっていて、簡単には治らなくなる。

この歯も細菌感染が簡単には治らない。しかし、象牙細管内部深く細菌感染していても、細菌に栄養その他細菌が生きていく条件を遮断できれば問題はないわけだ。

歯根の表面に細菌が生息できる場所というのはクラックだけではない。一番多いのは閉じていない根尖口だ。

とりあえず、腫れていて、排膿している。しかも痛みが出ているので、次回抜歯再植する予定で、抗菌剤添加α-TCPセメントを根管内に充填しておいた。腫れ、排膿、痛みは一時的に引いたが、再発するだろう。

問題のある遠心根のみを抜歯・再植することにして歯根分割した

遠心根は2根に分かれているので、これも分割抜歯した


かなり立派な歯根だ。遠心根は1根の場合が多い

問題なのは歯根尖にある根尖口でこの穴から細菌が侵入し栄養される。しかも免疫系が入り込んで細菌を掃討できない。

この穴を埋めてしまわないとPerは治らない。自然に埋まることもあるが、細菌の勢力が強いとそうはいかないようだ。根尖口を開拡したところの画像を撮るのを忘れたようなので、before/afterだ


歯根を綺麗にしたら既製のポストを入れて再建する。



これが根尖口を充填したところ


舌側根も同じように再建する


用意ができたら

膿瘍搔爬し洗浄しておいた抜歯窩に歯根を挿入、連結固定する




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