今日の抜歯再植術シリーズ147.03

50代女性、右下7、歯根破折
今回の新型コロナは単なる風邪かA型インフル程度の2%程の致死率で若者は大丈夫だと言う初期の御用コメンテーターの言い分を信じている向きもあるかもしれないが、
実際に重症の新型コロナ(コヴィッド)の治療に当たっているドクターの書き込みを見ると舐めているとしか思えない。
感染者の1割が突然重症化し両側性肺炎となり、人工呼吸器がなければ100%死亡する。
運良く人工呼吸器が使えれば、若者から回復していくが、それでも2割の人は帰らぬ人となる。それが致死率2%の意味だ。
重要なことなのだが、人工呼吸器は2週間も着けておかねば患者は回復しない。
これから感染者が増え、それに伴い重症者も増えれば、ベッドもドクターも人工呼吸器も底を付く。これが医療崩壊といわれるもので、検査をせず放置し、肺炎死亡者は検査せず即火葬にすれば防げるというものではない。これは今現在東京都やドイツで行われているのだが。
もうすぐ日本もSARSやスペイン風邪と同様、致死率10%になるかもしれない。今のイタリアがそうだ。
https://imgur.com/55KyF0C
https://imgur.com/x2LLYbx
・・さて、歯牙の再建が終われば、膿瘍掻爬し、洗浄しておいた抜歯窩に挿入し固定するのだが、あらかじめ、バイトダウンし、隣在歯に維持溝を形成しておくことを忘れてはならない。この症例の場合、特に歯槽骨が失われていたので、連結固定が重要だ。
終り