歯科医院長mabo400のブログ

今日の抜歯再植術シリーズ148.00

 
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50代女性、左上5、歯根破折

5年前のレントゲン写真から分かるようにメタルポスト付きの冠が装着されていたが、
これが脱離したということで来院された。

要するに差し歯が取れたということですが、取れるにはそれなりの原因がある。
メタルポストは型取りをして技工作業で作ってセットするものなので、当然抜き差しできるように作るわけだ。セメントで合着するとはいえ、セメントが緩めば脱離するのは当然と言える。
はっきり言って、これは構造的な欠陥があるとしか思えない。
工業分野では欠陥商品でありリコールの対象になることは間違いない。

抜歯前の画像なのだが、クラックが入っていることから歯根が破折してポストが抜けてしまったようだ。
これはメタルポストと歯根との物性の違いが有りすぎるため、側方力が冠の咬合面付近に加わればポストの先端が支点になり、歯根面付近が作用点になりその部分に梃子の原理で大きな力が加わる。
歯根が破折するのは当然だ。
こんなことは小学生でも分かる。

どう考えても構造欠陥なのだが、100年以上批判されることもなく、まかり通っている。
おかしくないですか?

神経を取って差し歯にすると歯根が破折するのは当然というもので、破折しなかったとしたらそれは幸運なだけだ。

・・歯根がくの字に曲がっていたので歯根や歯槽骨の損傷を抑えつつ抜くのは難しかった。



つづく

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