歯科医院長mabo400のブログ

今日の抜歯再植術シリーズ152.01

 
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60代女性、右下4、歯根破折

うちは歯根破折しても抜かずに保存するので、義歯はあまりない。
ブリッジも入れ歯もインプラントもだ。
だから患者ばかり多くて、儲からない歯医者だ。

今回のコロナ騒動で、なるべく忙しくしないように三密にならないように心がけてはいるが、患者としてはそうもいかない。
定期的に来ておかないとどうなるか分からない。
次がないかもしれないのが心配だからだ。

この症例もそんな人だ。

普通だったらすぐ抜いて、入れ歯だ、ブリッジだ、インプラントだと言われて、最後は歯が無くなる。その都度歯医者の喰い物になる。
全ての世界中の歯医者は同じことをしている。
気がついている人もいると思うが、出会ったことはない。

・・レントゲン写真では歯根膜腔が広がっているようにも見える。
抜いてみると写真で見るより状態は悪く、頬側の歯槽骨は根尖付近まで失われていた。
僕は諦めないが。普通は諦めるw

ま、僕にとって、歯科医師としての行為はこの世での修行のようなもの。
死ぬまでつづく苦行だw

抜いた歯は綺麗にして、内面はディンプルを形成して、ポストを入れて、貼り合わせて再建する。

抜歯窩はあらかじめ搔爬・洗浄しておき、両隣接面にもディンプルを形成し接着剤をコーティングしておく。

で、一挙に再建した歯牙を抜歯窩に挿入し、接着固定する。

生着するのには2週間かかり、CKを入れたりするのは1か月程後だ。骨が再生するのは3か月後なので、骨が損傷している場合は、もう少し待つ。

隣在歯と接着固定した方が長持ちするので、ジルコニアとかセラミックス、金合金はもちろん金パラも使えない。接着性の良いハイブリッドレジン、銀合金しか使えない。

この辺りが患者に高いチャージを請求できないので、多くの歯医者がやりたがらない理由の一つだ。

世の中には大人の事情というものがあるw

僕は空気を読んだりする気は毛頭ないし、常に患者ファーストだ。
なんでも本当のことを言う。

歯科医師も歯科衛生士も本当のことを知らずに患者に嘘を言っている場合が多い。
業界に長年住んでいると、きっちり洗脳されてしまう。
自分の頭で考えないからだ。

もちろん知っていて嘘をつく極悪人もいるw

一方、歯科技工士は営業担当以外は嘘をつかない。というか依頼を受けて作るだけなので現場を知らないだけ? つーか、関係ないw

では、時系列で画像をご供覧。





















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Comment

  1. 歯科難民 より:

    左上4番の外部接着をやってもらったのですが、3年後の今、
    「体がこの歯を異物とみているのでそのうち抜けるかもしれません。再植は難しい。」と言われております。
    (完全にくっついてないんだろうなという違和感は、ずっと微妙にあります)
    もう一度再植できない理由が聞けませんでした。
    理屈的には1回めと同じように膿を除去して再植すればできそうな気がしておりますが、
    そんなものじゃないのでしょうか。

    • mabo400 より:

      歯根の吸収が始まっているときは免疫系を止めることはできないようです。
      またアンキローシスという骨と歯根が癒着しているときはそもそも抜けないので再植もできません。

  2. 歯科難民 より:

    この歯を、舌で押したぐらいでは動きません。
    動揺もありませんが、完全にくっついてないんだろうなという違和感はずっとあります。

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