歯科医院長mabo400のブログ

今日の抜歯再植術シリーズ157.01

2020/08/07
 
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40代男性、右下6、歯根破折、穿孔、自発痛+

何年も前から時々腫れて不快症状が続いていたが、とうとう痛くなって近所の歯医者さんに行ったら、歯根が割れているので抜くしかない。
抜いたら入れ歯やブリッジ、インプラントがあるが、インプラントがオススメ、と言われたので、抜歯を覚悟していたが、パートナーさんがうちの読者さんだったので、行ってみたら?ということになった。

抜歯前レントゲン写真

 歯根膜腔は拡大している。根尖部、歯根分岐部に膿瘍が認められる。
レントゲン写真では歯槽骨の吸収は少ないのかと思ったら、麻酔の注射針で触診したところ、頬側、舌側の歯槽骨は失われていた。特に近心根の骨はほとんどなかった。
さてどうなるでしょうか?

ここの続きです。リンクを遡ってご覧ください。

http://mabo400dc.com/dental-treatment/replantation/今日の抜歯再植術シリーズ157-00/

今日は抜歯するところまで、一番問題なのは髄床底の大穴で、これが不快症状の主因だと思う。この穴は人工的な穿孔によるもので、治療中の事故によるものだと思われる。天然のものもあるが、もっと小さい。
結局穿孔はこの他に2つ合計3つあった。穴だらけだ。

歯根の破折は蓋状に割れており、これは根管充填時の加圧によるものと思われる。
いずれにしても治療中のよくある事故だ。僕もしたことがある。だから根管治療はしないことにした。慎重に進めても事故は必ず起こるからだ。

割れている歯根の蓋?を外してみるとシーラーに青い色素が沈着している。見た目は硫化銅に見えるが発生機序は不明だ。細菌の代謝産物だと思うが、銅はどこ由来だろうか?また鉄系だとヘキサシアニド鉄(Fe(CN)6)というのも考えられる。






歯根分岐部には歯槽骨の一部があったが、再植時には使用しなかった。ちょっと迷ったが。














つづく

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