歯科医院長mabo400のブログ

今日の抜歯再植術シリーズ168.02

 
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40代男性、左上7、外傷性歯牙破折

子供の頃から歯を食い縛ることが良いことだと思い込んでいたそうで、そんなことをすれば歯が割れることに今回初めて気がついたそうだ。

このシリーズは割れそうな歯牙を補強冠で補強したが、残念ながら破折して抜歯・再植、補強連冠装着で維持管理していこうというところまでだ。

前回のつづき。

http://mabo400dc.com/dental-treatment/replantation/今日の抜歯再植術シリーズ168-01/

再植歯は1ヶ月程度で生着するので、補強連冠で連結固定することにした。
咬合性外傷があるための破折なのだから、それに対処するにはどうすれば良いかと考えなければならない。

咬合性外傷は精神的なストレスなどメンタル面が大きいように思うのが、それに対処するだけではどうにもならない。すでに長い経過のうちに歯牙は疲労を蓄積しており、何時壊れるか判らない。地震と同じで、いつ歯牙破折が起こるかどうかの予測は困難だ。

そこで連冠という選択肢がある。フルクラウンの連冠で13年目でダメになるケースがあったが、気が付いた時はもうフォローはできない。フルクラウンを除去する時にはすでに抜けてしまっていることもある。

それくらいなら壊れたり外れることが前提の補強冠の方が次があるのではないか? 歯というものは削って被せると新たなトラブルを引きおこし、気が付いたときには抜歯しかなくなるという症例は多く見ている。完璧な歯科治療などない、と思った方が良い。削る治療は歯の寿命を確実に短くしてしまう。

削って被せる式の歯科治療は100年以上行われているが、そのような発想ができた当時は人生50年だった。今は90年、100年時代。歯科治療された歯がそんなに長く持つはずがない。

あまり削らない補強冠とは、次があるということなのだ。

2021/03/11
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