歯科医院長mabo400のブログ

今日の抜歯再植術シリーズ170.00

 
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60代、男性、左上3、歯根破折

2回連続で抜歯・再植の症例が続きます。このところの高齢化でこんなのばっかりというのが実情だ。歯を安易にいじり回した結果、60過ぎで抜歯になる。いい加減にやめませんか?歯医者の皆さん?それは最初に神経を取って前装CKを入れて今日の晩ご飯にしようという考えを捨ててしまうということなのだが。

この症例は治療不能で普通は抜くしかないのだが、それではまたインプラントだ、ブリッジだ、入れ歯だと面倒でお金がかかる治療が必要になってしまう。うちは野戦病院で、こんな患者ばかりが押し寄せるので、一々そんなことはやっていられない。とりあえず保存するのが一番手がかからない。もちろん儲からないが。

この方も他院(よそ)で抜歯の宣告を受けたので、当院(うち)にこられた。
確かにどこから見ても抜歯。インプラントを勧められる症例なのだが、頬側の歯槽骨が失われているので、インプラントをするにも骨移植などを先にする必要があり困難症例だろう。

かなり無理な症例ではあるのだが、こんなものでも何年も維持できる。もちろん適切なメンテナンスは必要になるのではあるが。
即抜いてしまうか、少しでも抜歯は先送りできるか、迷ってはいられない。
迷わず再植を選ぶ。

うちには強固なメンテナンスシステムがある。単なるクリーニングではない。

実は1年に一度の

口腔内写真

を撮ることなのだ。

これなくしては再植などしても長期維持管理は難しい。
長期的変化の記録が重要なのだ。

もし再植をやってみようとされる若い歯科医師の皆さんがいらっしゃるとしたら、先にメンテナンスシステムの構築をされると良い。幸い今現在、SPTのシステムが保険診療に導入されているのだから。

こんな頬側の歯槽骨はほとんど失われているケースでもどうにかなるのだから、やってみようと思う歯科医師の皆さんは勇気が湧いてくると思う。

では時系列で





これはある程度臨床経験を積んだ歯科医師の皆さん向けの画像なんだが、根管充填材の周りが黒変しているのが見えるだろう。これは根管壁と根充材の間に硫酸塩還元細菌が侵入する隙間があり、黒色物質の硫化鉄を代謝していたということを示している。
所詮僕らがするエンド治療とはこの程度ということだ。いくら自費治療で頑張ってもこの程度だ。根尖口から歯根内部に隙間がどうしてもできる。それはPerの原因になる。そもそも完全に隙間無く根管充填など不可能なのだ。いくら顕微鏡を使っても根充時はエイヤ!だw。それくらいなら最初から神経など取ってはいけないのだということが判るだろう。

そしてそれば実に簡単なことなのだ。その方法はこのサイト内にいくらでもアップしている。


綺麗にして

合わせてみた

つづく

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