歯科医院長mabo400のブログ

抜歯・再植を諦めた症例

 
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70代女性、左下4、2次カリエス+歯根破折

抜歯して再植を試みようとしたが、無理をして保存することを諦めた症例だ。

理由は

1、破折片が軟化象牙質化していてぶよぶよだったので、接着剤が効かない。
2、破折部分の歯槽骨が失われていて、破折していない根尖側の半分を植えるソケットがない。
3、数万円の費用をかける価値があるのか?義歯も入っているので歯牙固定が難しい。

ま、こんなところだ。

やってできないことはないかもしれないが、長期的にはどうか?
費用対効果(コストパフォーマンス)は僕と言えども考えざるを得ない。

表題画像は抜歯前のレントゲン写真だが、上半分は軟化象牙質で保存不可能だった。

両隣は義歯のクラスプがかかっている。強い力がかかるということだ。
これ以上再植歯の固定源として負担を増やすことに意義があるのか?

仮封セメントを除去した。横方向にも破折線が見える。

上半分の大部分を抜いた。というよりえぐり取った。

これが抜歯歯牙の全て、上半分は使えない。

再植は諦めて、抜歯窩搔爬、止血剤を添入、縫合。

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