今日の抜歯再植術シリーズ95.01
2018/11/15

40代女性、左下6、Per+GA
時々腫れて、痛い。自壊して排膿を繰り返す。
かかりつけの歯医者さんで抜歯を宣告されうちに来られた。
うちはなんですかね?最後の砦なのか、どうしようもなくなった歯の吹き溜まりか?
困難に挑戦される歯医者さんは少ないですね。
まあ、こんなのばっかりだと苦労する割には実入りが少ないですからね、
当然といえば当然。
前回のつづきです。
http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-29552
抜いてブリッジやインプラントの方がはるかに儲かる。
少なくともその時点の歯医者にとってはだ。
しかし、100年にもなろうかという人生を考えると、
患者にしてみれば、どうだろうか?
それらが100年保つわけがないのだから、
後がない治療は先送りにするに越したことはない。
・・抜いた歯は綺麗にして、再建するのだが、
ポイントはPer(根尖性歯周炎)になった原因を除去することだ。
近心根
オレンジ色の根充材が見える。
これを除去し
根尖口を開拡していくと、オレンジ色の根管充填材の周りにFeSにより黒変してるところがかなり奥まで続いているのが分かる。
FeSは細菌の代謝産物なので、奥まで細菌が侵入していたことが分かる。
最終的には内部は完全に貫通させて
綺麗にする
つづく