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今日の2次カリエスシリーズ102.00

 
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60代男性、右下5〜7ブリッジ、2次カリエス、自覚症状なし 003701

20年経過症例で、ブリッジの内部がどうなっているのか?
口腔内を見ることのない人には想像もできないと思う。
患者ですら自分の口腔内の細部を見ることは難しいだろう。

・・では、じっくりご覧ください。

右下7の遠心に短針が入るので再治療した方が良いのではないか?と担当DHから依頼があったので、あらかじめ隙間部分に水硬性セメントを充填してある。

切断除去してみると、ずいぶん前にセメントは脱離していて、内部は黒色物質の硫化鉄(FeS)が付着しているので、硫酸塩還元細菌が侵入していることが判る。痛いとか滲みるとかの自覚症状はないが、硫化水素(H2S)などの硫化物の匂い(口臭)はすると思う。いわゆる虫歯臭いのだ。
それどころか、この黒色物質がFeSだということを知らない歯科医師は多いのではないかと思うが、どうだろうか? 僕が歯学部にいた頃は正式には習わなかったのだが?

クラウン内部もセメントは効いておらず、FeSが付着しているのが見えると思う。
虫歯の電気化学説(カテゴリー一覧参照)によれば、このFeSは電導性がないので、虫歯にはなり難い。
このことは現時点での歯科医学ではまだ知られていない。

虫歯になる条件は好気性、通性嫌気性の酸産生菌が生息するに好適な、ある程度大きな隙間が必要なのだが、これも現代歯科医学では知られていない。

5〜10年経過したセメントは脱離していることは多いが、酸素の少ない十分に狭い隙間なら直ちに虫歯になることはない。この現象は知られているが、その理由は現代歯科医学では説明できない。
歯科医学の歴史上には鋳造クラウン・インレーでさえ、セメントを使わない時代があったのだが、現在では忘れ去られている。
アマルガム充填や金箔充填ではセメントを使わない。そして細菌が侵入できるほどの微細な隙間はある。しかしなぜ虫歯になり難いのかの説明は現代歯科医学では全くできない。
基本的な探求をすることもなく、やみくもにセメントの接着性にこだわるばかりなのだ。
未だに虫歯は歯が酸に溶けたものだ、細菌感染症だ、などと思い込んでいる現状ではこのような現象の説明は全くできないのだが、それにすら目を背けている。

歯科医学は医学でも科学でもない、何も考えずに歯を削って修復することばかりを考えているが、人生100年とか言っている時代にはそぐわない。現代歯科医学による歯冠修復は100年ももたないからだ。

虫歯とFeSをある程度除去して

1次CR

とりあえず、CRで歯冠を再建した。

つづく

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