歯科医院長mabo400のブログ

今日も野戦病院シリーズ38

 
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60代女性、左上6、歯根分岐部カリエス

このところ、残根だとか、髄床底が抜けているだとか、通常の歯科治療では保存が無理という症例が続きます。

PMTC担当のDHから冠の境目から探針を入れると内部がなくなっているようだというので、冠を外して内部を見てみた。

冠を外すと、セメントは効いていない。ひどい虫歯にはなっていなかったが、何気に付いているだけだ。抜き差しできるように作るわけだから、長年の度重なる咬合力で脱離するのは当たり前だ。それどころか数日で部分的には外れて漏洩が始まるのも珍しくない。

アンダーカットを付与できないという外部で作る冠やインレーの本質的な構造欠陥なのだが、歯科医師は口を拭って知らんふりしている。そんなことを言い出すと食べていけないからだ。

インレーやクラウン(冠)の支台歯(歯の部分)には多少の漏洩があっても耐えられることが必要なのだが、これも誰も言及しない。完全に見て見ぬふりをしている。

漏洩はあってはならないこと、という現実には有り得ない理想に拘泥しているからだ。というか、本当のことに気がつくと食べていけないだけではなく、おのれの無力さに愕然とするからだ。多くの歯科医師は口腔内で歯を作ることはできない。型取りして外注するのだ。

虫歯は髄床底からアクセスする。歯科医学的には髄床底が抜けている歯は保存の適応外だ。抜歯の宣告となる。

しかしCRのテクニックを使えば保存可能だ。ただ、ジェットウォッシャー・ドルツ超音波水流での清掃が必要にはなる。

では時系列で。








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