SPT (Supportive Periodontal Treatment)

   

最近の医療分野の動向は地域連携と予防関連の重視に置かれてきている。
高齢者の増加に伴う医療費の増加に対する対策というか、
疾病をなるべく重症化させないための取り組みということだ。

表題のSPT(支援的歯周病治療)という歯周病治療後の再発防止のための取り組みが導入されたのは15年ほど前の小泉時代だったと思う。
当時は毎月かなりの診療報酬が保険から支払われていたが、
年々、算定要件が厳しくなり、毎月が2ヶ月にそして3ヶ月に一度の算定になり、かつ診療報酬は下げられてきた。

元々保険診療というものは疾病保険で病気になった時に利用出来るもので、
予防には保険診療は適さないものという建前だったからだ。

歯科医療ではその歯周病という病気の再発しやすいという特殊性からSPTという予防的な仕組みが導入されたが、
それが高齢化社会に伴い今は他の医療分野にも導入され始めた。
今から思えばSPTの導入は財政規模の小さい歯科での実験的導入だったのかもしれない。

病気になって治ったと言っても高齢者は再発しやすいし、完全復帰というのも難しいという現実がある。トータルでの医療費を削減しようと思えば、お金のかかる急性期の医療は仕方がないとしても、再発防止、社会復帰に力を入れざるを得ない。

介護分野との連携も含めて言われているが、
最終的には在宅での管理というか、病気にならないように自己責任で努力してくださいというのが、国の方針だ。

それが一番お金がかからないからだ。

保険診療としてSPTを導入している歯科医院は少ない。それは口腔内写真を始めとする検査とその記録保存が義務付けられ、再発すると診療報酬の減額など、歯周病管理中はそれ以外の治療に関しても再治療の保険請求ができないというペナルティ的な仕組みがあるからだ。
しかも年々歳々厳しくなる限られた診療報酬では毎回の来院時にその全てのSPTとしての診療メニューを提供できなくなってきている。

具体的には9月より、
3ヶ月に一度のSPTは従来通りのフルメニューでのサービスのご提供をさせていただきますが、その間の1ヶ月〜2ヶ月のご来院時にはSPTではなく、
PMTC(歯科衛生士による機械的歯面清掃)だけのサービスのご提供となります。

関係各位のご理解の程よろしくお願いいたします。

 - 削らない・抜かない歯科治療, メインテナンス歯科, お知らせ