歯科医院長mabo400のブログ

今日の何やっているの?シリーズ410.02

2019/12/21
 
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京都在住30代女性、左上6、Per+GA、違和感有り 004402

1年半程前にインレーの再製作をした次の日から痛み出して、腫れたそうです。
それ以来、あちこち歯医者を探していて、ひょんなことからうちに来られた。

とりあえず、前回、前々回の記事を先にお読みください。

前々回
http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-30043/

前回
http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-30018/

その時から1年後、あれから暫くは違和感が続いたので、今は特に問題はないが、近くに仕事で来たので、どうなっているか確認して欲しいということで、CRを開けてみた。

かなり不思議なことが起こっていたので、記録しておきます。

表題画像は1年前GAができていたところは今回完全に治っているというものですが、せっかくの開けてみる機会があったので、どうなっているのか心配でもあるし、興味もある。

α-TCPセメントが見えるところまでCRを除去してみたが、セメントが汚れているように見える。開ける前の画像で、CRに隙間があるようにも見えるので、ここから漏洩しているのか?根管内部の腐敗物質が染み出してきたのか?ちょっと判らないが、今回は内部の状況を確認するだけなので、CRの換装まではできない。かなりの難作業になるからだ。再CRは来年しよう。たとえ漏洩があったとしても、来年までは問題ない。

セメントを除去してみると、頬側根は今回も生活していて、出血した。

頬側根が出血しているのは問題ではないのだが、信じられないことが起こっているのは前回失活してGAの原因になっていた口蓋根だ。
今回かなり奥まで根管口を探してバーで開削してみたが、根管口が見当たらないのだ。

黄色の楕円が出血している頬側根の根管口で、黒矢印が口蓋根の根管口があるはずのところ
だが、どう見ても二次象牙質に見える。CRではないと思う。そもそも前回はセメントの上にCRをしたのであって、その逆ではないのだ。

拡大してみても、根管口らしきものは見えず、二次象牙質で蓋ができているように見える。

これはどういうことかと言うと、壊死していた口蓋根が二次象牙質により自然修復されていたように見えるということだ。前回の超音波スケーラーのエンドチップが根尖まで届いていたので、根管には歯髄はないということだ。もちろん麻酔はしていない。歯髄が生活していれば痛いはずだ。

歯髄はなくても二次象牙質ができることがあるのか?それとも歯髄が再生して、その後二次象牙質ができたのか?
謎が深まるばかりだが、治っているので、今回はこれ以上追求はしない。

少なくとも従来の失活歯髄の処置法はリーマー、ファイルで感染歯質を除去し、綿栓やペーパーポイントで乾燥させたのち、ガッタパーチャで緊密に根管充填するというものだが、こんな感染を拡大させるような不潔な方法が必要ない可能性があることを示唆している。

α-TCPセメント2回法は1回目は精製水練りで根管内に充填するので、不潔な手巻きの綿栓で根管内を拭いて乾燥させる必要がそもそもない。超音波洗浄の後はエアブローするだけだ。

2回目は通常練りだ。

CRで蓋をして今年は終わり。来年はCRを全て新しくする予定。

以上の手技はこの本に書いてあったような気もするが?どうだろうか?僕は他人の書いた本はあまり読まないので、判らないw

http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-5019/

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