歯科医院長mabo400のブログ

CR充填失敗症例1.01

 
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50代女性、左上6、per、噛むと違和感あり。

表題画像は今回2020/06/17のレントゲン写真で、左上6は神経が死んでいる。

この歯の最後の治療は12年前の2008/08/22だ。
その時の画像をアップしてみたいが、インレーの部分修復をしている。
多分それがよくなかったのだと思う。辺縁封鎖が完全ではなかった可能性が考えられる。

このあたりは限られた時間でどの程度の治療を必要とするか?という優先順位を考えざるを得ないうちのような野戦病院ならではの処置だからだ。

ま、それでも12年持ったわけだ。これを評価するのか?という考え方もある。
というか部分修復でも十分だ、むしろその方が良いという論文もあるにはあるのだ。その検証の意味もあった。

前回のつづきというか今回の処置だ。

http://mabo400dc.com/dental-treatment/dental-filling/cr充填失敗症例1-00/

通常は神経が腐ってしまうと、感染根管処置ということで、歯根内面を新鮮歯質が出てくるまでファイリングしたのちに根管内部にデッドスペースが残らないように緊密に充填するのだが、これが「言うは安し、行い難し」という典型的な西洋医学的なイマジナリーな処置で、ラバーダムと顕微鏡下で、どんなに頑張っても長期的には上手くいかない。
様々なトラブルに見舞われ、10〜30年経つと抜歯の憂き目に会う。10〜30年保てば上手くいったと考えるのなら、それはそれで成功なのだろうが、今は人生が長い、長すぎるほど長い。

僕はどうするかというと通常のCR充填や露髄部分の直接覆髄と同じ考え方で、根管内は超音波スケーラーのエンドチップで洗浄し、根管内のα-TCPセメントによる1次充填(精製水練り)、2次充填(通常練り)の後はCR充填で終わる。根管内は水分が残っても、緊密充填でなくても良いのだ。根管内から排膿していようが、根部歯髄の一部が生きていようが同じなのだ。西洋医学的な余計なことは一切しなくても良いのだ。だだ、これ以上の感染を広げないように、サクサクと処置を終わるだけだ。

これだけで治癒する。勝手に根尖口は閉じるのだから、通常の根管充填処置とは一体なんだったのか?考えさせられてしまう。
そんなことは余計なことで、状態を悪くしてしまうだけだったことに気がついた時には愕然とした。

こういう画像を見ても専門家すら何をやっているのか判らない、ま、それでも歯医者でもない限り、冠部歯髄腔や根管口を見ることはあまりないだろうと思って御供覧。








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Comment

  1. ロミエル より:

    復旧?

    maboさんでも失敗するんですか。
    それでも十数年持ったなら問題ないと思います。

    さてさて。
    この僕も問題のを持っているわけですが
    そろそろ伺わなければならないかと思っています。

    本来なら5月にドライブ兼で行く予定でした。
    コロナ騒動も小康状態?いや、慣れただけ?

    夏あたり行こうかなと思案中でもあります。

    • mabo400 より:

      わざとと言っては患者さんに悪いのですが、これくらいでどうか?と限界を見るために仕掛けを設定することは多々あります。
      そろそろ心配ですね。使いすぎで崩壊寸前です。

  2. ひろ より:

    保険診療だと限られた時間で利益を出さないといけないですものね。

    インレーの部分修復だと隙間ができそうですね。色々と試行錯誤されてるのが見て取れます。

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