歯科医院長mabo400のブログ

ナイアシン(ニコチン酸アミド散10%「ゾンネ」)

2020/06/30
 
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このところ、歯ぎしり、食いしばり等のブラキシズムという寝ている時に起きる外傷性咬合により、虫歯から歯周病の悪化、知覚過敏、歯根膜炎、歯髄炎、顎関節症、偏頭痛、肩こりの発症、最悪なのは自分の歯を噛み割ってしまう方が急増してる。

うちに来られる新患のほとんどはブラキシズムを抱えていらっしゃる。
この原因はストレスと言われているが、このストレスを取り除くことが実に困難。

ストレスに溢れたこの世の中をなんとかしないといけないのだろうが、そんな悠長なことは言っていられない。今が問題なのだ。今すぐブラキシズムをどうにかしないと歯を失ってしまう。かなり切羽詰っているのだ。

ある患者さんがナイアシンを飲むとブラキシズムが緩和され、歯だけではなく、日常生活が楽になる、という話をされていた。

このナイアシン、脳内神経伝達物質でしあわせホルモンと呼ばれているセロトニンの産生を促すのがストレスの影響を減らすものと考えられているようだ。

そこでナイアシンを薬問屋に発注した。口内炎等の歯科の適用もあるので、入手は簡単だったが、もうすぐ製造中止の方向だそうだ。ナイアシンはビタミンB3とも呼ばれているが、ビタミン剤や湿布薬は保険から外されつつある傾向なので、いつ入手困難になるか分からない。

とりあえず、ニコチン酸アミド散10%「ゾンネ」(=ナイアシン)という薬があったので、取り寄せてみた。というかこれだけになってしまった。他にもあったのだが全部製造中止品になってしまった。いい加減に儲からないものはカットするという新自由主義はやめないと人間が人間ではなくなる。人がしあわせにはならない。「今だけ、金だけ、自分だけ」、「すべては自己責任」では結局自分の首を絞めてしまうことになるのだ。よく考えて声を出そう。庶民は選挙に行くのが手っ取り早い。

とりあえず、1日100mgを1週間処方して治験を集めますので、ご希望の方はご連絡ください。治験は無料です。

ナイアシンを飲んでみた患者さんのお話をお聞きしましたので、ご紹介しておきます。

・・夢を見るのだが、あ、これは夢だな、と思いながら見る夢だ。夢が悪い方向(悪夢)に向かいそうになったら、自分で軌道修正ができる。

ブラキシズムは悪夢を見ている時に起こっているそうなので、ナイアシンはブラキシズム抑制に有効なのだろう。

・・以下はネットでざっと検索してみた情報だ。確かにストレスに有効とか書いてある。

またナイアシンフラッシュという服用して30分〜60分間、身体の火照りや痒みが起こることがあるそうだが、一種の好転反応だと思ってよく、心配しないでください。ということです。

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ナイアシンはビタミンB3

ナイアシンもナイアシンアミドもビタミンB3です。これらはヌクレオチドサイクルの構成要素であり、NAD(ニコチンアミド-アデニン-ジヌクレオチド)の産生に必須です。NADは抗ペラグラ因子であり、呼吸酵素系にも重要な働きをしています。
ビタミンB3の主な供給源としては、全粒穀物、レンズ豆、ナッツ、肉があります。たいていの穀物は精製されています。そして、その過程でふすま(小麦の皮の部分)や胚芽が取り除かれているため、ビタミンB3がほとんど含まれていません。
アメリカでは1942年から小麦粉にナイアシンアミドが添加されており、これによってペラグラ(ビタミンB3欠乏症)の大発生が終息しました。
人類は進化における変遷の最中にあり、アミノ酸であるトリプトファンを体内でナイアシンアミドに変換する能力を失いつつある、という仮説があります。このため、私たちは食事によるナイアシン供給にますます依存的になっていますが、同時に食事から摂取できるナイアシンの量も減少しています。
オーソモレキュラー医学の観点から、ナイアシンは消化管、皮膚、神経の健康維持に必要な栄養素です。炭水化物からエネルギーを生み出すために必要不可欠なのです。ナイアシンをもとにしたヌクレオチドサイクルは、体のいたるところで広範囲に行われています。また、性ホルモンの合成やDNAの修復にも関与しているため、欠乏すると様々な症状が現れます。
ビタミンB3によって回復が見込める症状
ナイアシンの摂取によって回復が見込める症状は多岐にわたります。主な該当症状を下記に記載します。

ペラグラ
関節炎
統合失調症
高脂血症
血管障害
学習障害
糖尿病
アレルギー
多発性硬化症

ストレス

アルコール依存症
うつ
老化
全身性エリテマトーデス(SLE)
白斑症 など

ペラグラは4D(皮膚炎(Dermatitis)、下痢(Diarrhea)、認知症(Dementia)、死(Death))を特徴とするビタミンB3欠乏症です。この疾患を通じて、ビタミンB3が皮膚、消化管、神経にとっていかに大事かということがわかります。

ビタミンB3の摂取とナイアシンフラッシュ

オーソモレキュラー医学を導入する診療医は、ビタミンB3を高用量で使用します。それはなぜか。通常量のビタミンでは“全く”不十分であるからです。それぞれの症状にはそれぞれの最適用量があり、その用量は1日1000mgから数gまでと様々です。多くの場合、3回に分けて用いられます。それはナイアシンが水溶性であるが故、体からすぐに排出されるためです。
はじめてナイアシンを摂取すると、たいていの場合は著明な紅潮(ナイアシンフラッシュ)が起こります。これは、ナイアシンの服用後、数時間にわたって顔や首元がほてり赤くなる現象を指します。紅潮の程度には個人差があり、ナイアシンの吸収スピードによって様々ですが、ナイアシンを食後に服用することで紅潮が少なくなります。さらに付け加えると、ナイアシンアミドや徐放型ナイアシンはゆっくりと吸収されるため、紅潮が出にくいという特性があります。
ナイアシンの潜在的な副作用
紅潮が起こり得ることについては、ナイアシン服用前に必ず認識しておく必要があります。また、副作用としてその他の症状が生じる場合もあります。例えば、吐き気、頭痛、耐糖能(血糖値を正常に保つ能力)への影響、肝臓の数値上昇が起こる可能性があります。
ただし、これらはいずれも重篤なものではありません。服用の中止によってすぐに回復しますし、服用方法を工夫(減量したりナイアシンアミドや徐放型ナイアシンを組み合わせて使用する)すれば、副作用なしに飲むことも可能です。

https://isom-japan.org/article/article_page?uid=nwbkn1582531228

ナイアシンとは

一般的にナイアシンはニコチン酸、ニコチン酸アミドを指します。体内に取り込まれたナイアシンはニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド(NAD)やニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチドリン酸(NADP)に変換され酸化還元反応に関与する酵素の補酵素として働きます。ナイアシンが補酵素として働く酵素は数百種類にも及びます。ナイアシンは糖質や脂肪などからATP(アデノシン三リン酸)としてエネルギーを産出する時に必要なビタミンです。
 ナイアシンはヒト体内で必須アミノ酸であるトリプトファンから生合成されます。トリプトファンからの転換率は重量比で1/60と言われています。栄養表示基準ではナイアシン当量はニコチン酸、ニコチン酸アミドと1/60トリプトファンの合計値とされています。
 ナイアシンは栄養学的な意味合いのほか薬理学的な作用にも注目されています。ナイアシンは脂肪代謝に関与しますので中性脂肪やコレステロールの低減作用があるとされています。
 ニコチン酸とニコチン酸アミドはビタミンでありヒトに対して害のあるものではありませんが、食肉などには使用が禁止されています。これは、古くなった肉にニコチン酸やニコチン酸アミドを塗ることにより鮮やかな赤色になるため、新鮮な肉に見せかけることができるからです。
欠乏症と過剰症

ナイアシンが不足するとペラグラといわれる皮膚疾患や下痢、中枢神経障害になります。アルコール依存の人はアルコールの分解にナイアシンが消費されるので欠乏状態になりやすいといわれています。過剰症は大量の摂取により体の火照りや痒みがでるといわれています。

http://www.mac.or.jp/mail/110901/05.shtml

医療用医薬品 : ニコチン酸アミド

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添付文書情報
商品詳細情報
医薬品情報
総称名 ニコチン酸アミド
一般名 ニコチン酸アミド
欧文一般名 Nicotinamide
製剤名 ニコチン酸アミド散10%
薬効分類名 ニコチン酸アミド製剤
薬効分類番号 3132
ATCコード A11HA01
KEGG DRUG D00036 ニコチン酸アミド
商品一覧
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
日米の医薬品添付文書はこちらから検索することができます。
添付文書情報 2015年4月 改訂(販売元変更に伴う改訂) (第7版)
効能・効果及び用法・用量 使用上の注意 薬効薬理 理化学的知見 包装 主要文献
商品情報 組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
ニコチン酸アミド散10%「ゾンネ」 NICOTINAMIDE POWDER 10% ZONNE ゾンネボード製薬 3132002B1034 10.7円/g
効能・効果及び用法・用量

効能効果

ニコチン酸欠乏症の予防及び治療(ペラグラなど)、ニコチン酸の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時など)

下記の疾患のうちニコチン酸の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合

口角炎、口内炎、舌炎、接触皮膚炎、急・慢性湿疹、光線過敏性皮膚炎、メニエル症候群、末梢循環障害(レイノー病、四肢冷感、凍瘡、凍傷)、耳鳴、難聴

2.の適応(効能又は効果)に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。

用法用量

ニコチン酸アミドとして通常成人1日25〜200mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

使用上の注意

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦、産婦、授乳婦等への投与に関する安全性は確立していない。

小児等への投与

小児等への投与に対する安全性は確立していない。

薬効薬理

ニコチン酸アミドはニコチン酸とともにNAD(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド)、NADP(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド・リン酸エステル)に組み込まれ、脱水素酵素の補酵素として広く生体内の酸化還元反応にあずかる。1)2)3)基質となる化合物はアルコール、各種の有機酸、アミノ酸、糖、脂質等極めて広範囲にわたり4)細胞の酸化還元反応に不可欠である。
ニコチン酸アミドはペラグラと関係の深い多くの皮膚疾患(口角炎、口内炎、舌炎、急・慢性湿疹、接触皮膚炎、光線過敏性皮膚炎)の治療に用いられる。5)6)また細胞の酸化還元反応に不可欠であることから、末梢循環障害(レイノー病、四肢冷感、凍瘡、凍傷)に、更に内耳の迷路細胞の呼吸機能を賦活することから、耳鳴、難聴の治療に用いられる。7)8)

有効成分に関する理化学的知見

一般名 ニコチン酸アミド
一般名(欧名) Nicotinamide
化学名 Pyridine-3-carboxamide〔98-92-0〕
分子式 C6H6N2O
分子量 122.12
融点 128〜131℃
性状 本品は白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味は苦い。本品は水又はエタノール(95)に溶けやすく、ジエチルエーテルに溶けにくい。
KEGG DRUG D00036
包装

500g

主要文献
1. Dietrich,L.S.et al., J.Vitaminol., 14, 123, (1968) »PubMed
2. Preiss,J.et al., J.Biol.Chem., 233, 488, (1958) »PubMed
3. Streffer,C.et al., Europ.J.Biochem., 21, 357, (1971) »PubMed
4. 大西 豊 ほか, 化学の領域, 28, 289,380, (1974)
5. 平田欣一, 臨皮泌, 7, 593, (1953)
6. 斉藤忠夫 ほか, 皮膚と泌尿, 19, 6, (1957)
7. 原田好雄, 耳鼻と臨床, 10, 1, (1964) »J-STAGE
8. 河村正三, Ther.Res., 4, 581, (1986)
作業情報
改訂履歴
2008年6月 改訂
2015年4月 改訂(販売元変更に伴う改訂) (第7版)
文献請求先
ゾンネボード製薬株式会社
193-0832
東京都八王子市散田町5-7-14
0120-042-171

業態及び業者名等
製造販売元
ゾンネボード製薬株式会社
東京都八王子市散田町5-7-14

https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00055738

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Comment

  1. 栗山 より:

    個人輸入サプリメントとしてはナイアシンは割と一般的です。ナイアシンは紅潮(フラッシュ)がありますが、タイムリリースタイプ(ナイアシンアミド)の物は徐々に効くのかフラッシュを起こすことはありません。私はナイアシンアミドとLトリプトファンというサプリメントを眠りの質が悪いと感じる時に時々併用します。人により効果はマチマチですが、私の場合は睡眠が深く安定する傾向があり、スッキリとした睡眠が得られます。睡眠薬は寝起きが非常に悪いですが、ナイアシンアミドとLトリプトファンはそういった寝起きの悪さはありません。睡眠薬のような強制的に眠らすような効果はありませんが、それでも寝付きも良くなり、睡眠が深くかつ質が良く、朝の目覚めがスッキリしているので活用しています。

  2. mabo400 より:

    フラッシュはむしろ好転反応という考え方もありますね。
    実際に使っておられる感想をお聞きできて参考になります。
    僕もブラキシズムや悪夢で悩んでいる患者さんに治験ということで処方を始めました。
    100mg/dayと200mg/dayで7日間ですので、もしかしたらトレンドからして少ないのかもしれません。
    サプリメントでは250mg〜1000mg/dayとかいう処方があります。
    どうなのでしょう?
    長々と添付文書を引用しましたが、そこには25mg〜200mg/dayと書いてあります。

  3. 栗山 より:

    サプリメントの場合ですが、50mg/1日から試し初めて、1日毎に100mg、150mg・・・と増やして行き、はっきりとフラッシュが出る分量で、その後、数日飲むのが、効果を自覚しやすいと思います。

    殆どの人が初めは100mgあたりで、フラッシュが起きると思います。25mgや50mgでは、はっきりとしたフラッシュが起きないことが多いと思います。その後、数日100mgを飲んでいると身体が慣れてきてフラッシュが弱くなる感じがしてくるので、そうなれば、150mg、200mgと段階的に分量を増やして行きます。

    私の場合で、だいたい250mgで続けて身体が慣れてもフラッシュが確実に起きるので、この分量を飲むようにしています。分量が多いと、成分が分解されるまでの時間が長引くのか、下手すると数時間とか真っ赤にフラッシュが、消えなくなってしまいます。反応の悪い人でも、私の感覚からすると、日本人の一般的体格なら、500mg/1日が上限ではないかと思います。

    フラッシュがしっかり起これば、いたずらに量を増やしても効果は変わらないので、弊害もあるので下手に大量に飲んだりしないよう、注意する必要があると思います。

    • mabo400 より:

      栗山さん、貴重な情報ありがとうございます。
      まとめて記事にさせていただきたいと思います。

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