歯科医院長mabo400のブログ

後天性開口5.00

 
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20代女性、開口

開口による障害は最後臼歯だけが当たるので、奥歯が砕ける。咬合痛や知覚過敏もひどい。最後は抜歯になる。後ろから歯がドミノ倒しのようになくなっていくのだ。

この症例の原因は前回分類を試みたが、

http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-25508/

1、顎骨の大きさより歯牙の方が大きい場合。

この例として、
a、前歯の叢生の歯列矯正を非抜歯で行うとよく経験します。
b、うつ伏せ寝、頬杖等により歯列が狭窄して、顎骨の大きさが相対的に小さくなる場合。
c、噛み締めなどにより緊張した咬筋が上顎臼歯部の歯列を狭くしてしまう場合。
d、親知らずが生えてきて、それより前方の歯牙を押す場合。

2、咬筋の過大な緊張(噛み締め等)により、最後臼歯の7番を支点にして関節円盤が沈み込むまたは顎関節頭が後方に変位する場合。

付け加えるが、
3、うつぶせ寝等により、下顎が後退し、咬合力が最後臼歯にかかりやすくなり、最後臼歯が沈下し開口の原因になる場合。

この方の場合は2及び3の場合と思われ、寝相は良くない。噛み締めや歯ぎしり等のブラキシズムがあることから推察できる。

側方面観を見ると良くわかるが、67しか当たっていない。臼歯部には歯ぎしりによると思われる磨耗が見られる。年齢の割にはすり減っているのが分かると思う。
明らかに67が沈下している。

これは67以外の咬耗の様子から開口になる以前の噛み合わせを再現してみた。
開口時には下顎が後方に変位していることが分かると思う(赤のライン参照)。
治療はこの状態を目指すことになるが、かなり時間はかかるし、患者さん本人の意識的な協力が欠かせない。

しかし、多分に心理的な原因でこうなってしまったものを意識的に元に戻すことができるのかという厳しい現実がある。無意識を意識上に引き上げて見つめ直すということが必要だからだ。
これができないと、いつまでも治らない。無理矢理直してもすぐに元に戻る。

正面観

after? (現状)

before?

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