今日の矯正シリーズ112.00

19歳女性、左下7、近心傾斜
このところ、趣味の矯正治療というか、難しい割には儲からない部分矯正を連続して手がけている。
この症例も咬合挙上が必要だと思う。
一つ手前の6番の遠心の虫歯も7番の近心傾斜が原因だと思われる。保険(?)のハイブリッドのCAD/CAM冠もとてもよくできていると思うが、残念ながら近心根のファイルが折れ込んでおりPerになっている。将来的には抜歯になるだろう。
真面目な歯科医師ほど、事故を起こすのが歯科医療の世界だ。
神経を取る根管治療は上手くいかないものと思って、歯髄の保存に努めるのが最も良い。
016″/018″の横使い+オープンコイル。ブラケットのスロットが018″なので、縦でも横でも使い分けることができる便利な角ワイヤーだ。