今日の矯正シリーズ113.00

15歳男性、開口を伴う下顎前突、下顎左方変位
この子も小さい頃から拡大装置で非抜歯で苦労していたが、
とうとう拡大装置ではどうにもならず、いやいやながら仕方なく抜歯矯正に踏み切った。
時間のかかる面倒なことはしたくないのだ。
拡大装置の頃の画像は次回にでもアップしよう。
うちではブラケット矯正は拡大床装置では改善できなかった症例に適用することにしているが、
ブラケット矯正に移行する症例は概ね1/10程度だと思う。
成長期に入り下顎の成長がスパートして表題画像のようになった。
右下寝をしているので、下顎が左方に変位しているのが判ると思う。
これはブラケット矯正ではどうにもならない。
なぜなら、ブラケットに装着するワイヤーの弾力は100〜200g程度でしかないが、
頭の重さは4,500gもあり到底太刀打ちできないからだ。
側方観を見れば判ると思うが、小臼歯一本分下顎が前方に出ている。