歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

筋バランス位と中心咬合位

2019/11/09
 
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「筋バランス位」というのは造語なので定義をしておく必要があるのだが、顎関節が正常かつ楽な状態において、下顎を前後左右上下に動かす咬合筋群が完全にリラックスしている顎位ということにしておきます。

この話はかなり以前にしていますので、以下の記事を参照しておいてください。
咬合筋群に過緊張があると患者はすべての歯科疾患から不定愁訴に至るまで様々な問題を抱えてしまいます。
これを取り除くのが最終的には歯科医師の仕事なのですが、削ったり抜いたりにかかりっきりになっているとなかなか手が出ない。一生気付くことすらできずに終わってしまうかもしれない。うちの業界はそういう世界です。
でも、気が付けばそんなに難しいわけではありませんので、是非トライしてください。
ま、時間ばかりかかって儲かりませんけれどねw

https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/6000/

「中心咬合位」というのは上下の歯牙の最大接触位と定義されていたと思うのだが、要するに普通に噛み締めた位置のことです。

表題画像は側頭筋が痛いという症状に悩まされている患者さん用に作った「下顎前方誘導拡大装置」という誰も聞いたこともないと思う矯正装置なのですが、僕の発明で詳細は面倒なので省きます。ただ、前述の「筋バランス位」を見つけ、さらにそこで咀嚼もできるような咬合位を得ようという欲張った考えに基づく装置です。

これを調整していく段階で、「筋バランス位」と「中心咬合位」が明らかに異なる現象が見られましたのでご紹介。
以下の画像を見ていただくと、噛み込んで行く途中と噛み込んだ位置が違うというか、「中心咬合位」になる寸前に下顎が右に(向かって左)にシフトする。

やはり、右側の骨隆起が大きいですね。右側に咬合ストレスが大きいのでしょう。


上下の小帯(真ん中のスジ)を基準にしてみました。
上下のスジがまっすぐになった位置が筋肉のバランス中心の目安です。

上が「筋バランス位」で下が「中心咬合位」、なんとなく判りますよね?

これがその「下顎前方誘導拡大装置」の調整後ですが、角度が正面からではないので、比較は難しいですが、何度も上下の顎が接触しているうちに「中心咬合位」に近い顎位になってしまった。いつもの顎位を筋肉が思い出してしまうのです。

ともあれ、時間がなくて調整不足になっているようです。自分で調整をしましょうw 
使うのなら「筋バランス位」を見つけ、そこで噛む癖を付けましょう。

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