「寝相」が悪いと歯並びが悪くなるシリーズ2

   

寝相と歯並びの関係は歯科矯正学の教科書には昔から矯正治療の禁忌症(してはいけない)の1つに「悪習癖」というのがあって、「寝相」の問題もその一つです。

というのは、歯列矯正治療ではブラケットとワイヤーを言う装置を歯列にセットして歯を動かすのですが、そのワイヤーの弾性力というのはあまり強くはなく精々150g程ですが、頭の重さは4.5kgと数十倍も重たい。

要するにワイヤーの矯正力は頭の重さにかなわないということです。

この問題は矯正治療の際に問題になるだけではなく。様々な問題を引き起こすのですが、あまり知られていません。
大方の歯医者は「寝相」が様々な口腔内のトラブルを引き起こすという問題に気がつくこともなく、その個別のトラブルの対策に追われ続けているので、それに気がつく余裕がないということです。

まあ、それもあって、僕が気がつけばここで症例をアップしてみようと思い立ちました。

そのシリーズ第2弾です。

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8歳男子、前歯部叢生

うつ伏せ寝をしている子は前歯の歯並びが悪くなる。

なぜかというと、頭の重さで顎が潰され顎の大きさが狭くなるからだ。特に前歯部。

もしや?と思ってその子のお父さんの画像を探してみた。

やはり似ている。このままこの子が大人になったら、こんな感じになるのだろう。

うつ伏せ寝をしている人は小臼歯部が潰れて歯列がアーチ状にならず直線的になる。
要するに頭の重さで顎がお布団に押さえつけられるので、歯列がその形になるわけだ。

上顎

下顎

うちに歯列狭窄で拡大装置で矯正治療をしている子共達とそのお母さんに問診をしているのだが、
全員もれなく、うつ伏せ寝ないし横向き寝をしていることが判った。

寝相が歯並びに大きな影響を与えることは確実だろう。

では、仰向け寝ができるようにするにはどうすれば良いのだろうか?
模索中です。

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