日立 LO-D HS-10000のスーパーツィーター

どうも正月早々臨床系の記事(たくさん用意はしていたのだが)は書く気が起こらないので、趣味(というか、むしろこっちがメインで歯科医師は副業w)のスピーカ関連を続けます。
ま、オーディオマニアを含め一般の方には何のことやらさっぱり解らないでしょうが、ここは商売抜きの個人ブログなので仕方がない。お付き合いくださいw
日立Lo-D HS-10000というスピーカーシステムは1979年発売で、
全ての音源を可聴帯域内ピストンモーション、完全無指向性、またほとんどの音源を実音量で再生できる史上初、未だに世界唯一のものだ。
これが録音現場の標準モニタースピーカになっていたとすれば全ての録音メディアはスーパーHiFi音源となっていただろう。
しかし残念ながら、5組しか生産されておらず、現存している実働のHS-10000は世界に2〜3組しかない。そのうちの1組がうちにある。
ここにもご登場いただいているH川さんがスーパーツィーターとツィーター(小さい方から2つ)の設計を担当され、一番小さいスーパーツィーターは製作も担当された。髪の毛より細い銅線を直径9mmのボビンに巻いて、さらに錦糸線(可動引き出し導線)とのハンダ付けという一番難しい作業を担当されたということだ。社内、社外を問わず、これができるスーパーテクニックの持ち主は彼以外にはいなかったからだ。
現物を見るとわかるが、とてもではないが、こんな小さいスピーカを作るとか常人には無理だということがわかる。
僕がやっている歯の修復・再建より難しいと思う。
でもさすがにギャザードエッジではないロールエッジだ。ツィーター直径18mmまではロールエッジだ。ま、振幅の大きさから考えてその必要もないだろう。
表題画像はスーパーツィーターを横に物差しを置いて接写したものだが、どれほど小さいか判ると思う。これで高音域は超音波領域の90kHzまでピストンモーションで再生可能だそうだ。
これがないバージョンもあるのだが、聴いてみるとあった方が良いそうだ。ツィーターだけで十分に可聴帯域はカバーしているにもかかわらずだ。K先生はこれがあった方が聴感上も良いとは困ったものだ。。と苦笑されていた。
では、徐々に拡大していきます。
Comment
直径だけで行くとイヤホンの振動板サイズですね。通常のフロアスピーカーの常識では、製作は困難を極めたのではなかったかと思います。それと、ツイーターまでギャザードエッジというのにも驚きましたというか初めて知りました。普及タイプのHS-90Fではツイーターは普通のロールエッジですから、作り込みが違いますね。
申し訳ないです。
今確認したらツィータはロールエッジでした。
訂正して謝罪いたします。
これはすごい。
豆みたい。
どんな音がするのだろうか。
というか、聞こえない様な気もします。
スマホで聴力検査スペクトルというのがあり、
試してみたら、
28~13400Hz位が聞こえました。
AQUOS R Compact でオーディオテクニカのCKR50
大まかな測定です。
耳はローレゾです。
実は飛ばしそうで怖くて聴いていないのですw
小さすぎてこれだけは他のスピーカの能率の半分なのでブーストアンプが必要なんです。。
絶対壊す自信ありです。
新年おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
スーパーツイーターですか、付いていて無くても聞こえないので、
分からないと思いますが、肌で聞いているのでしょうか。
確か、テクニクスにも安物ですが、かなり小さいボイスコイル
の物があったと思います。これは、どうなっているのでしょう。
音そのものというよりは最高音域の指向性をなくすためのものらしいです。
もし来られる機会がありましたら一緒に聴いてみましょうか?
一人では動かせないしw
テクニクスのものはなんでしたっけ?
テクニクスの5HH17という安物です。HS-10000のツイターがとても小さくて、作るのが
大変だったと聞いてたものですから、この安物はどうなっているのだろうと、思ったのです。
現物は残念ながら持っていません。
なるほど、僕もこれの後継機種を持っていました。これの口径はどのくらいだったのでしょうか?
分解したことがないので分からないです。