LUXKIT KMQ60
2019/02/09

いつものブロック屋さんのYさんから突然電話があって、LUXKIT KMQ60という真空管アンプの右チャンネルの音が出ないので見てくれ、と言われて、ちょっと本業が立て込んでいるので、どうしようかな?と思ったが、引き受けた。
ま、真空管アンプをいじったことはほとんどないのですが、真空管アンプはでかくて、部品の配置もスカスカだし、回路図もネットで簡単に見ることができるし、
なんとかなるだろう。。と思って、入力端子から1kHzを入力して各部の信号を見てみたり、各部の電圧をチェックしたりしましたが、初段の6267という五極菅のプレートに出力が出ていない、しかし、ヒータ電圧も、直流電圧も問題ないように見える。。
思いつきで左右のアンプの6267を交換したら、右チャンネルから音が出た。
真空管が死んでいたようだが、各部のDC電圧は正常範囲でも真空管は死んでいることがあるんだな、ということを勉強した。トランジスタアンプでは考えられないことです。一つ部品が飛ぶと瞬時に全体に故障が広がることが多い。
見た目は対称的なデザインのかっこいいアンプです。
でも配線は対称的ではなかったですね。
今日は新品の真空管をオークションで落札して終わり。
Comment
LUXの真空管アンプは、出力トランスの巻き線や真空管のソケットが不良になる事があり、修理として持ち込まれる事が幾度かありました。
LUXの生産拠点が当地にあった頃に、真空管アンプやキットの設計責任者S氏とお話をした事がありますが、今は昔の物語りになってしまった感じです。
MQ60やKMQ60の出力管に使われている50CA10の入手はかなり難しいと聞いておりましたが、ストックとかはお持ちなのでしょうか?等と余計な心配をしてしまいました。
LUXのトランスは切れやすいとか聞きますね。数十年経過してソケットだけではなくあちらこちら怪しくなっていました。
50CA10をオークションで見てみるとペア管新品2組で98,000円という結構な値段が付いていました。
年金生活に入ったとかでなかなか難しいかもしれません。
オール真空管アンプでの3way+スーパーウーファーのマルチとか厳しくなってくると思います。ネットワークにしてアンプを減らしていく方向でしょうか?