HS-1500続き56(幻のHS-1500その7)

前回の続きです。
http://mabo400dc.com/tsuredure/hs-1500続き55(幻のhs-1500その6)/
今日は周波数特性(f特)を測って、なるべくフラットになるようにPEQ(パラメトリックイコライザー)の定数をいじっていました。
PCの画面上で数値をいじるだけですから楽です。
アナログでやろうと思えば、LCRの部品を取っ替え引っ替えですから大変です。
マイクロフォンはバッフルから25cmで測りました。無響室では1mだそうですが、普通の部屋ではそうもいきません。
反射音でf特が乱れます。
標準値のパラメータでは、f特はあまり良くはありませんでした。
L-301ですが、一番問題なのはfoでした。
計測しながらパラメータをフラットになるように変えていきました。
foは鳴らし込んでいくうちに下がっていきますので、また変える必要が出てくるでしょう。
K先生の計測値よりも高く38Hzに設定しました。
fhも1500Hzに下げました。
また750Hz付近にコーンの窪み効果と思われる緩やかなピークがあるようでしたのでコントロールしました。
実測結果(6dB/oct.のLPFあり)
MH-35の方もfoは標準値の260Hzから400Hzに変えました。
実測結果(LPFあり)
総合周波数特性
同心円中心上25cm
表題画像はMH-35上25cmで、MH-35の指向特性による高域の劣化がないf特です。
f特がフラットになったので、すっきりした音になりました。
L-301のコーンの窪み効果はコントロールした方が良いようです。
HS-1500特有の癖が消えます。
オリジナルでは窪み効果はコントロールしていなかったと思います。
やはり低音域に再生音域を拡大するとリアリティーが全く違いますね。