歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

生録遍歴その4 (2)

2017/02/26
 
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HS-400に出会ったのをきっかけに、
自作派オーディオにはまって
アナログのテープレコーダーとマイクのアンプ系をいじるようになった結果、
ますますHS-400の底知れぬ能力に惹かれ続けていました。
テクニクスのスピーカーもしばらく使いましたが、
ユニットの細部の作りやシステム全体の設計方法まで詳細に比較すると
残念ながら味噌薄さを禁じえません。
最後はf特をネットワークでなんとか平坦にしようという考え方の限界を感じます。
日本製のスピーカーですから海外製に比べるとHiFi性ではよいとは思いますが。
また他社のベリリウム、ボロン、ダイヤモンドの高音速な振動板材料は
やはり振動板自体の分割振動は少ないので、
音はクリアです。ただ総合的な設計ではテクニクスと同じ問題を抱えています。
惜しむらくはこういう高性能な材料をHS-400に使えなかったことです。
HS-400のツィータMH-35は当初の設計ではベリリウムだったそうですが、
毒性問題を言いだした某役員の一言で流れ、Y社に先を越されました。

・・そういうことで、結局はまたHS-400に戻ってしまいますが、
HS-10000よりもスピーカーの標準原器としてはHS-400の方が優れているかもしれません。
並べて聴くとユニット数が少なく逆相面が少ないためか分解能が高いと思います。
うちの試聴室で聴き比べをされた方は皆さんそう思われるようです。
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HS-400は15000組だか生産されたそうで、
玉数は多いので中古市場には時々出るようです。
エッジ/ダンパの劣化も少ないので
まだまだ安心して使えます。

HS-400のウーファL-205は20cm級なので、
エッジ/ダンパの改良により、その振動系の軽さにもかかわらず、
foは極限まで下げてありますが、中音域に対する低音域の不足感はあります。
これは箱の回折効果によるf特のうねりの所為ですので、
平面バッフル化(壁埋め込み)することにより解消します。
もちろん2倍程違うHS-10000との絶対的なfoの差はいかんともしがたいのですが、
通常の音楽を再生するには十分です。
お手持ちの方は是非挑戦されてください。
IMG_5267-21.JPG
棚(ブックシェルフ)を作りつけ、リブで補強したMDF材のバッフルをマグネットで吸着させる構造。

いづれにしろ、
2Wayで50Hz~20Hzをフラット(ピストンモーション領域)に再生できるのは
動電スピーカー史上ではHS-400だけだと思います。

スピーカーがこれほど素晴らしい特性を持っているのに、
レコーダーはともかく、市販のマイクロフォンの音には感心できない。
所詮3000円程のエレクトレット型のコンデンサーマイクロフォンのユニットの流用品でしたから、しかたがないのでしょう。
80年ごろ金田明彦氏がマイクの製作記事に採用されたAKGのC451EBのマイクカプセルCK-1を
2個入手して製作したワンポイントマイクはその後長く使いました。
IMG_5254-1.JPG
さすがは高感度なプロ用で一般品とは10dB以上違いますので、
その高感度さとS/Nの良さには驚きました。
一聴してクリアです。
ただ、ご承知のように高域が緩やかに盛り上がっている特性で、
オフマイクでの使用時に空気による高域の減衰を補ったり、
ハイハットなどの高音域だけの音源に使えばよいのかもしれませんが、
一般の生録では高音が勝った音質には不満が残りました。
資金がないのでそれはしかたがない。
CK-1のマイクはオーディオ仲間に譲ったので、
今は現物がありません。
8mmビデオから画像をキャプチャしました。
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1997年にB&Kの4190(カプセル)+2669(プリアンプ)を河村先生にご紹介いただくまでは、
CK-1の高音特性をフラットにするためのイコライザーを入れたりして
しのいでいました。
こういうマイクロフォンの評価ができるというのもHS-400のf特が優秀だからでしょう。

これがB&Kの4190+2669、
同社の録音用の4000シリーズも試聴しましたが、
工業用に劣りました。
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