歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

生録遍歴その5 (6)

2017/02/26
 
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アナログ録音は物理的な磁気テープの単位時間当たりの面積に音質は比例する。
もちろん磁気ヘッドや電気回路でも大きく変わるが、
38cm/sと比べると、
カセットテープがいかに良くなろうと4.75cm/sではその音質に限界があるのは仕方がない。つまり高音質を求めるとお金がかかるということです。

ある時テープデッキの最大テープ送り速度(早送り)で
録音再生してみました。
その音質のすばらしいこと!
筆舌に尽くしがたいものがあり、鳥肌が立つ音というものはこういう音です。
・・それ以来、音質追及はどうでも良くなりました。
高速で回すとそれなりに問題は出てくるし、
きりがないね。。

そういう経験もあり、
次第にレコーダーはデジタル化の方向に関心が向き始めました。
デジタル録音はVTRができれは必然的に生まれるものです。
日本では世界で初めて中島平太郎氏を中心に69年にNHK技研が試作機を発表し、
72年にはコロンビアがデジタル録音を始めています。

最初のPCMレコーダの自作記事はラジオ技術の1976年10月号、
早大の山崎芳男氏等によるもので、
この方は今でも最先端1ビット録音の第一人者ですね。
自作も考えましたが、文系から理系に鞍替えしたりしているうちに
だんだん時間的にも資金的にも余裕がなくなり、
市販機が成熟するのを待つことにしました。

最初の市販機は13bitながら早くも77年にS社のPCM-1の発売。
84年に14/16bitのポータブル機PCM-F1が、同時にPCM-501ESの発売。
これらの機械は今でも現役で使用可能だが、デジタルでの入出力ができない。
デジタル出力基板をPCM-501ESに増設しているので、
fs:44.056kHzだが、過去の録音をデジタル出力することはできる。
S/PDIFのタイムチャートを理解し、PLLを使ったDACを作ったことがあれば、
それほど難しくはないと思う。CS8402A+HC4046+HC4040でCX20017を乗っ取る、
といえば解る人には解ったはずだ。
IMG_5223-18.JPG
VTRと組み合わせるPCMアダプターが出れば、
必然的に一体型が出ることになり、
そして小型化が進む。
初期のDATは44.1kHzでのデジタル録音ができなかったりと
CDとの著作権がらみでいろいろ制限はあったが、
DATそのものが普及する前に、
CDのPCでのコピーは当たり前になり、
さらに世の中はラジカセから圧縮音楽のMDを経て、
一挙にMPEGなどのダウンロード音楽へ移り変わってしまった。

DATはF社のDAC/DF(TDA1541A/SAA7220)が使用されているということで、
89年発売のS社のDTC-300ESを購入。
その後ポータブルのTCD-D3を90年に、
TCD-D3
TCD-D7を93年に購入している。
サンケンのCOS-11と組み合わせて撮った生録テープは多量に溜まっているが、
COS-11は高域にピークがあるので、HS-400ではそれが気にはなる。
一般には取りざたされていないが、HS-400ではそれが良く分かる。
DTC-D7
これらの機種はfs:48kHzの機種で、
44.1kHz変換時には音質の劣化に気を使う必要がある。
またこれらは所詮VTRメカなので、壊れやすい欠点がある。
壊れる前にHDDに吸い上げておくか、
データ自体は磁気テープの方が安定なので、
現行商品が無くなった今、
データストレージ用のDATを買うか検討中だが、
どうせ当分そんな暇はない。

PCMアダプターやDATの音質は
十分に納得できるもので、
最近の安いメモリーレコーダよりもはるかに音は良い。
ただPCにデータを吸い上げるとなると1倍速なので、時間がかかる。
この辺りが実質的なコピープロテクトとなっているのだろう。

しかし、最近はうちでもメモリーレコーダやHDDレコーダが主流になっている。
DATに比べると取り扱いが煩雑ではなくPCとの連携が容易だからだ。
これらのメモリーレコーダも安物はだめで、
特に低消費電力のものは最悪に音が悪い。
今のところ、手元に残っているレコーダはこんなところです。
いずれも現行商品。
S社のPCM-D1、ADコンバータの音は良いが、
内蔵マイクはPCM-D50の方が良い。
外部マイクを使うならPCM-D1の方が音が良い。
そのまま使うなら総合的にはPCM-D50の方が良いと思う、
まずマイク感度が高いのでS/Nが良い。
どちらもDACは外部DACを使うことをお薦めする。
PCM-D1

その他F社のFR-2も音が良い。
消費電力があまりにも少ないものは敬遠した方が良い。
http://www.fostex.jp/user_file/fostex-sh/etc/fr2.pdf

この3年程のお気に入りはKORGのMR-1000だ、
HDDレコーダで比較的安価、音の劣化が少ない。
DAコンバータも音がよくそのままパワーアンプにつないで聴くことができる。
IMG_5225-18.JPG
というか、
再生システムがB&K4190~MR-1000~YAMAHA B-I~HS-400(HS-1000)で
迫真と言ってもよいほどの原音に忠実な録音再生音になる。

PCにつなぐUSBオーディオ・インターフェイスはローランドのUA-25を使っているが、
これはこれからPCオーディオがどうなるかも含めて検討中だ。
そうは言っても、UA-25の音は悪くはないので買っても損はしない。
USB~S/PDIF変換器としても使える。
IMG_5230-18.JPG

やはり、DSDや24bit96kHz~の高規格での録音はCDの16bit44.1kHzでの録音との違いに
気がついてしまうと後戻りできないものがある。
これからは、音質拘り派にはメモリーカードでのメディア頒布が普及する可能性はある。
データ量が膨大過ぎてコピーを作ろうという気が起きないのは強力なコピーガードとなるだろう。
ダウンロード音楽で十分な人はCDさえも買わないのが普通で、
高規格メディアにはそもそも縁がない。

B&Kの4190と2669とlemoコネクター付きケーブルで、
正規ルートで1本18万円程か。
電源は正極電圧を含め電池駆動タイプを自作したが、
問題はない。
NEUMANN U87クラスを検討中ならこちらの方がよいと思う。
IMG_5140-7.JPG

最近の中国製品による価格破壊はものすごいものがあり、
そろそろ通貨安を背景とした中国の増長振りには非難が始まる頃でしょう。

AKGの451もカプセル/本体一体型になったとは言え、
30年前の半額以下。

とはいっても、今回夏のイベント用にJTXのTX-1を買ってみたので、
生録に使えるかどうか検討してみたいとは思っています。
http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=1498%5ETX9%5E%5E
ちょい聴きですが、
1本4000円の割には感度も良く音質も素直な印象でした。
ほんとは15倍の6万円だよ、、と思えばAKG 451が3.6万円というのは安く感じます。

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