SIT AMPLIFIER (4)

このところSIT関連でネットを徘徊していましたが、
やはりこの方が一番のようですね。
上條信一さんです。
MJ誌などにも時々記事を書かれるので、
ご存知の方も多いと思います。
MJ 1997 8月号のP.78の
「B級カスコード/A級シングル出力パワーアンプ」とか、
既成概念に捕われないユニークな発想のアンプで、
目からウロコでした。
未発表なので分かりませんが、
パスラボのA級シングルパワーアンプはこういう回路なんだろうなと思います。
YAMAHA B-I を越えるとすれば、
このアンプではないでしょうか?
http://www.ne.jp/asahi/evo/amp/2sk183cspp/rep.htm
僕はまだSITアンプを作った経験がないので、ハードルは高いのですが、
なんとか挑戦してみたいと思います。
このアンプのコンセプトは「バランス出力クロスシャント・プッシュプル(CSPP)」とよばれていて、
段数が少ない、
スピーカー出力がグランド基準ではない、
これらの点がB-Iにはない、
もしかしたら、B-Iを越えるかもしれないと思われる特徴です。
電源の変動をSITバイアスにフィードフォワードするコンセプトはB-Iと同じで、
基本的には出力段の電源には定電圧電源が必要ないと思われます。
ただ、Power SITとドライバー回路の電源がグランドから浮いているので、
独立した巻き線の電源が必要なことが敬遠される原因になっているのかもしれません。
これは既存のアンプの設計製作に慣れている人には最初から頭に入っていかないので、
心理的なハードルが高いのだと思われます。
虫歯にはフッ素より重曹の方が効くよ、と言われても心理的に受け入れがたいのと似ていますね。
実際の回路はかなり複雑で、保護回路も同じ位の規模があります。