モードレス・スピーカーシステム

      2017/02/26

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うちの子の物理の教科書にバイオリンのレーザーホログラム干渉法で撮られた振動モードの写真が載っていました。
楽器はなるべく多くの周波数で盛大に共振するものほど名器といわれます。

バイオリンにスピーカーを取り付けて鳴らすと、どんな楽器でも人間の声でもバイオリンの音になりますが、
それはバイオリン固有の振動モードの音がスピーカーから出てくる音に付け加わるからです。
しかし、それは元の音には含まれない、いわば歪みと考えるのが理論的です。
スピーカーシステムにも振動板だけではなく箱も盛大に共振させて○動スピーカーなどと称する製品もありますが、
まあ、どうかと思います。少なくとも本格のスピーカーとはいえないでしょう。

スピーカーは低歪みを謳う以上、その理想はあらゆる周波数で固有振動モードを持たないことでしょう。
いわゆる色付けの無い音という意味です。

’70後半以降、日本では固有の振動モードを持たないスピーカーが製品化されましたが、
絶滅してしまいました。
残念なことです。

多数のスピーカーを使って全帯域モードレスを実現することは比較的容易なことですが、
少ないスピーカーでそれを実現することは難しいのです。

それを実現したのが下の画像の2Wayスピーカーで、
日立製 HS-400 です。
このスピーカーは可聴帯域では振動モードを観測できない世界唯一の2Way スピーカーなのですが、
知る人は少ないようです。使いこなせる人もまた少ない。
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