やっぱり60年代シリーズ1 (3)
2017/02/26
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僕は70年代に青春時代をおくったので、70年代の製品をとても懐かしく感じます。
でも、手元に置いて眺めていると、60年代の方が技術的な問題もあるのでしょうが、
シンプルで、かつ手間がかかった製品が多く、工芸品としては優れていると思います。
60年代の製品は古いというだけではなく、玉数も元々少ないのです。
しかもSONY製となると僕も多くは持っていません。
当時のSONY製品は同業他社の製品と比べるとデザイン性や細部の仕上げの点で一歩抜きんでていましたので、
今見ても新鮮に感じますし、欲しいな、と思わせます。
今日採りあげたTA-1120Fは1968年製の高級プリメインアンプで、1965年発売のTA-1120シリーズの最終型です。
70年代に入っても発売されていました。
全てのアンプの回路はその後の標準となる差動増幅回路となっています。
音は今聴くとYAMAHA C-I、B-Iにはかなり及びませんが、
それはお値段を考えると仕方が無いというより、
YAMAHAの回路設計担当のM氏の技量が飛び抜けていたというのが大きいと思います。